バッファローのルーターを設置した自宅のNAS(LinkStationやTeraStation、LANケーブルで接続するHDD)に、外出先からWEBアクセスする方法。外出先から、自宅のLinkStation/TeraStationにBuffaloNAS.comサーバーを介してアクセスする設定方法を具体的に説明。
自宅のLinkStationやTeraStationに外出先からアクセスする方法。WEBアクセスの設定方法。
基本的な考え方
- LinkStation/TeraStationの設定画面から、情報をBufffaloNAS.comサーバーに登録する
- BuffaloNAS.comサーバーに登録される情報は、ルーターのグローバルIPアドレス、NASのポート番号
- 端末からBuffaloNAS.comサーバーにアクセスするために、ネームとキーを使用する
- LinkStation/TeraStationの使用者は、BuffaloNAS.comサーバーを、無料で期間制限なく、使用可能(2021年3月現在)
WEBアクセスの設定手順(概要)
手順の概要は、以下のリンクを参照
(ただし、以下で説明する手順とは少し異なります)
(リンク先は「複数の」だが、1台のLinkStation/TeraStationの場合でも同じ手順です)
FAQ「複数のLinkStation/TeraStationにWebアクセスする方法(ポート変換利用)1」
- 手順0)設定に必要な情報の確認・収集
- 手順1)各LinkStation/TeraStationのIPアドレスを固定する
- 動作確認)同じルーター下にあるPCからアクセスできることを確認
- 手順2)バッファローのルーターにポート変換(ポート開放・アドレス変換)の設定を行う
- 手順3)各LinkStation/TeraStationのWebアクセス機能を有効にし、BuffaloNAS.comネーム・キーを登録する
- 手順4)外出先でBuffaloNAS.comにアクセスし、自宅のLinkStation/TeraStationにアクセスする
- 動作確認)外出先から、アクセスできることを確認
- 手順5)各LinkStation/TeraStationにWebアクセスで使用するユーザーを登録する
- セキュリティーを強化する
WEBアクセスの設定手順(詳細)
手順0)設定する情報を、大まかに検討しておく
あらかじめ設定する情報を、以下の例のように決めておくのが良いです。
ただし、よく分からなければ、以下の手順を具体的に進めながら、決めていけばいいです。
設定する機械 | 設定項目 | 内容 | 備考 |
LinkStation/ TeraStation |
IPアドレス | 192.168.11.91 | ルーターと 同じセグメントの IPアドレス |
サブネットマスク | 255.255.255.0 | ||
デフォルトゲートウェイ | 192.168.11.1 | ルーターの IPアドレス |
|
DNSサーバー アドレス |
優先:192.168.11.1 | ルーターの IPアドレス |
|
代替:8.8.8.8 | GoogleDNSサーバーのIPアドレス(空欄でも可) | ||
ユーザー名 | ・・・ | Windowsのネットワークログイン時のユーザー名、パスワー ド (手順5) |
|
パスワード | ・・・ | ||
BuffaloNAS.com | ネーム | namekuritaroh | 任意の文字列 |
キー | keykuritaroh | 任意の文字列 | |
TP-Linkルーター | ポート番号 | 9001 | 任意だが、9001を推奨 |
手順1)各LinkStation/TeraStationのIPアドレスを固定する
IPアドレス固定の方法には、2つの方法がある。方法1)がおすすめ。
- 方法1)LinkStation/TeraStationのプロパティで、IPアドレスを固定する方法
- ルーターのDHCPサーバー機能を利用しない方法
- 注意)バッファロールーターのDHCPサーバーの割り当てIPアドレスとは、重ならないIPアドレスを指定する
- 例)DHCPサーバーの割り当てIPアドレス範囲が 192.168.11.100 ~ 192.168.11.199 であれば、
例えば同じセグメントでDHCP割り当て範囲外の192.168.11.91
- 例)DHCPサーバーの割り当てIPアドレス範囲が 192.168.11.100 ~ 192.168.11.199 であれば、
- NAS Navigator2を起動して、LinkStation/TeraStationのアイコンを右クリックし、[プロパティ(P)]をクリックする
-
- 「IPアドレス」タブをクリックして、
- 「IPアドレスを自動的に取得する」チェックOFFして、
- 固定するIPアドレス(例では192.168.11.91)、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力して「OK」
- 「IPアドレス」タブをクリックして、
-
- IPアドレスが変更されて管理者のログイン画面になるので、管理者パスワードを入力して、IPアドレス固定設定は完了。
動作確認)同じルーターに接続したPCから、LinkStation/TeraStation にアクセスできることを確認して、完了
- 方法2)ルーターの設定画面のDHCPサーバー機能を利用して、IPアドレスを固定する方法もある。
- LinkStation/TeraStation のMACアドレスから、DHCPで割り当てるIPアドレスを指定する
- 「特定の端末(パソコンやスマホ)に常に同じIPアドレスを割り当てる方法。ルーターのDHCPサーバー機能を使用(バッファロー)」を参照
- バッファロールーターなら、[詳細設定][LAN][DHCPリース]で、MACアドレスとIPアドレスとを指定
- (ルーターのDHCPサーバー側が認識しているので、DHCPサーバー割り当て範囲内でもIPアドレスは重ならない)
- LinkStation/TeraStation のMACアドレスから、DHCPで割り当てるIPアドレスを指定する
手順2)バッファローのルーターにポート変換(ポート開放・アドレス変換)の設定を行う
- ルーターのポート変換の設定方法は、以下を参照。
手順3)各LinkStation/TeraStationのWebアクセス機能を有効にし、BuffaloNAS.comネーム・キーを登録する
- NAS Navigator2を起動して、LinkStation/TeraStationのアイコンを右クリックし、[WEB設定画面を開く]クリック
- [詳細設定][ファイル共有][Webアクセス]の横にあるアイコンをクリックして
- 「Webアクセス情報」画面で、[編集]クリック
- 「Webアクセス設定」画面で、BuffaloNAS.com 関連の情報を設定する
- 「BuffaloNAS.com登録機能」を「有効にする」チェックON
- 「BuffaloNAS.comネーム」「BuffaloNAS.comキー」を入力(ユニークなものにする。誰かと同じだとエラーで登録できない)
- 「ルータ自動設定機能(UPnP)」を「無効にする」チェックONして、「ルーター外部ポート番号」を9001
- 「NAS内部ポート番号」を9001
- 「セッション排他」は、「有効にする/無効にする」選択
- 「BuffaloNAS.com登録機能」を「有効にする」チェックON
- [OK]クリックすると、「Webアクセスを有効にしてください。」と表示されるので、[OK]クリック
-
- 参考)もし、DNSサーバーが設定されていないと警告がでたら、優先DNSサーバーアドレスを設定する
- [ネットワーク][IPアドレス]の横にあるアイコンをクリックして
- [LANポート1]をクリックすると、DNSサーバーアドレスを設定できる
- 参考)もし、DNSサーバーが設定されていないと警告がでたら、優先DNSサーバーアドレスを設定する
- [詳細設定][ファイル共有][Webアクセス]の横のOFFをONにする
- [ファイル共有][共有フォルダー]で、
- 公開したい共有フォルダーを作成して、設定
- [共有フォルダーの作成]クリックして「共有フォルダー設定」画面を入力
- 「共有フォルダー名」を入力 (例では、WebAccess )
- 「属性」は、読取専用/書込可能 を選択
- 「公開プロトコル」の「Webアクセス」チェックON
- 「Webアクセス公開モード」は、暫定的に「アクセス制限なし」(★セキュリティー強化のため、設定してください)
- [共有フォルダーの作成]クリックして「共有フォルダー設定」画面を入力
- 公開したい共有フォルダーを作成して、設定
手順4)外出先でBuffaloNAS.comにアクセスし、自宅のLinkStation/TeraStationにアクセスする
- PCからアクセスする場合には、
- http://buffalonas.com/ へアクセスして、
- アクセスしたいLinkStation/TeraStationのBuffaloNAS.comネームを入力し、[接続]をクリック
- スマートフォンやタブレットからアクセスする場合には、
- 「WebAccess」アプリをインスト-ルしてアクセスします。
- 動作確認)外出先から、LinkStation/TeraStation にアクセスできることを確認する
手順5)各LinkStation/TeraStationにWebアクセスで使用するユーザーを登録する
- 手順4)までだと、セキュリティ的に弱い。
- 理由は、グルーバルIPアドレスを知っていれば(試すことが可能)、ポート番号を総当たりすれば、アクセスされてしまうため
- なお、公開専用の共有フォルダーで「読取専用」設定なら、アクセスされてもさほどの問題はないかもしれない。
- セキュリティを強化するには、各LinkStation/TeraStation側でユーザー名、パスワードを指定してアクセスを制限する。
- WEBアクセスで使用するユーザー名とパスワードは、Windowsのネットワークログイン時のユーザー名、パスワー ドと同じとする
- 参考)Windowsのネットワークログイン時のユーザー名、パスワー ドは、以下で確認方法がわかる
- WEBアクセスで使用するユーザー名とパスワードは、Windowsのネットワークログイン時のユーザー名、パスワー ドと同じとする
参考)NAS(LinkStation/TeraStation) 関連
FAQ「インターネット経由でWEBアクセス機能を利用できません(LinkStation/TeraStation)」
参考)BuffaloNAS.com 関連
参考)自宅のルーターがTP-Linkの場合
参考)
「共有フォルダにアクセス時に必要なユーザー名確認手順 ー ユーザープロファイルから確認しよう」
参考)簡易NASの場合(LinkStation/TeraStationではない場合)
参考)WEBアクセスする機器の種類によって、サポート窓口が違う
- 「WEBアクセス機能を使う」を参照。WEBアクセスされる機器の種類によって、サポート窓口が違う。
- LinkStation/TeraStationの場合には、
- HDD(LinkStation/TeraStation)側窓口でサポートする。
- 簡易NAS(無線LAN親機(Wi-Fiルーター)に接続したUSBハードディスクやUSBメモリ)の場合には、
- 無線ルーター窓口でサポートする
- その他の場合には、
- 無線ルーター窓口でサポートする。
- 無線LAN親機(WiFiルーター)と LinkStation/TeraStation以外のHDDの場合には、DDNSとポート開放でHDDにアクセスできるようにする。
- 但し、セキュリティの確保ができないので、この設定は推奨できない。ユーザー名とパスワードを設定しないので、ポート番号がわかれば誰でもアクセス可能になってしまうため。
- 無線ルーター窓口でサポートする。
- LinkStation/TeraStationの場合には、