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IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)でポート開放する方法と注意点(WNR、WXR、WTR、WRM、WSRシリーズ)(バッファロー)

v6プラスでポート開放する設定の注意点(WXR-5950AX12、WXR-2533DHP2、WXR-1900DHP3、WXR-1750DHP2)

IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)で、バッファロー無線ルーターでポート開放する場合の注意点を説明。マイクラ(Minecraftマインクラフト、ポート番号25565)などゲームアプリなどではよく使用する機能です。

IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)でポート開放する設定

IPv6接続時の、ポート開放には2つの方法がある

  • 方法1)ルーターを2台使用する方法
    • 1台のルーターをIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)にし、もう1台をIPv4接続(PPPoE)にする
    • 使えるポート番号は自由。ポート番号が決まっているゲーム等を動作させるには、この方法になる。 
      • 方法1-1)IPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)に、PPPoEパススルー設定する方法 

ONU
 |
【ルーターIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)】(PPPoEパススルー設定)
        |— 【ルーターIPv4接続(PPPoE)】

      • 方法1-2)ONU直下にハブを有線接続して、ハブから2台のルーターに有線接続する方法

ONU
 |
【ハブ】—【ルーターIPv6接続(IPoE/IPv4 over IPv6)】
 |— 【ルーターIPv4接続(PPPoE)】

  • 方法2)ルーターを1台使用する方法
    • 使えるポート番号に、制限がある。

方法1)ルーターを2台使用する場合

  • メリットとデメリット
    • メリット)ポート開放するポート番号を、自由に設定可能(下位のIPv4接続ルーターでポート開放を設定する)
    • デメリット)ルーターが2台必要。上位のIPv6接続ルーターと下位のIPv4接続ルーター(PPPoE)とが必要。
        • 方法1-2)だと、さらにハブが必要になる(上位のIPv6接続ルーターにPPPoEパススルー設定は不要)
  • IPv6接続のどのサービス形式でも、実施可能
    • IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)の場合に、実施可能
    • IPv6接続(transix、DS-Lite、クロスパス、楽天ひかり)の場合には、この方法1)でのみ実施可能
        • (理由)transix、DS-Lite、クロスパスでは、そもそもポート開放する機能がないため。
  • 以下のリンク先で、設定方法が分かります。

方法2)ルーターを1台使用する場合

  • メリットとデメリット
    • メリット)ルーターが1台で済む(IPv6接続ルーターで、ポート開放を設定可能)。
    • デメリット)ポート開放するポート番号を、自由に設定できない
      • 理由) IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)のIPv4 over IPv6では、1つのグローバルIPv4アドレスを複数のユーザーで共有しているので、使えるポートが限定されてしまうため。
      • ポート開放するポート番号を、自由に設定する場合には、方法1)ルーターを2台使用する方法で実現するしかない
  • IPv6接続のサービス形式によっては、実施可能な場合と不可能な場合がある
    • IPv6接続(transix、DS-Lite、クロスパス、楽天ひかり)では、そもそもポート開放できない
      • → 上記の「方法1)ルーターを2台使用する方法」でポート開放するしかない
    • IPv6接続(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト)の場合に、ルータ―1台だけでポート開放できる
  • ルーター1台使用してポート開放する方法を、以下に説明する。

方法2)のv6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクトで、
1台のルーターでポート開放する場合の注意

以下のWebサイトの説明がよくできている。わかりやすいし、WXR-1900DHP3の設定方法もある。

「v6プラスでポート開放してみた」(http://dotsukareta.blogspot.jp/2018/01/v6portopen.html)

方法2)で注意すべき点 4つ

  1. ポート開放は、インターネット側からはIPv4で接続する(IPv6接続だとしても)
  2. 使用できるポート番号は、制限される
    • 例えば、TCPの80番ポートは、v6プラス環境ではポート開放できない。
    • 使えるポート番号は、人によって(IPv6アドレスによって)異なる。
  3. ルーターのポート開放の設定箇所は、IPv4の場合と同じ
  4. 「UPnP機能」をOFFにする(「使用する」チェックをOFFする。バッファローのルーターは、RESET時ON、出荷時ON)

方法2)の注意点詳細

  1. IPv4なので、グローバルIPアドレスが必要(DDNSを使用するか、固定グローバルIPアドレスか)
  2. 使用できるポート番号を知る方法は、2つ
    • 方法1)「利用可能ポート」で知る
      • WXR-5950AX12、WXR-5950AX12R、WXR-2533DHP2、WXR-2533DHP、WXR-1900DHP3、WXR-1900DHP2、WXR-1900DHP、WXR-1750DHP2、WXR-1750DHP、WSR-2533DHP2、WSR-1166DHP4、WTR-M2133HP、WRM-D2133HP の場合、「利用可能ポート」に表示される(ファームウェアを最新にすると良い)。
    • 方法2)IPv6アドレスから調べる
  3. 取扱説明書などを参照(ルーター側のDDNS設定(ページ37/212)は、IPv4と全く同じ)
  4. ファームウェアを最新にすると、使用可能なポート番号を表示可能
v6プラス/IPv6オプション/OCNバーチャルコネクト使用時、以下に利用可能なポート一覧を
表示するように変更しました。
 - 詳細設定 - セキュリティ - ポート変換
 - 詳細設定 - ステータス - システム

方法2)IPv6接続でのポート開放の設定方法

ポート開放の具体的な設定例(TCP443番ポート を開放)

Internet側で「利用可能なポート番号」を使って通信を成立させて、LAN側のIPアドレスとTCPポート番号とを指定する。(Internet側のポート番号(「利用可能ポート」から選択)を、本来のポート番号に変換して、LAN側の端末に渡す)

  •  TCPの443番ポートを開放する設定例
    • 「グループ」 : 「新規追加」を選択して、任意の名前を入力(例:「group1」)
    • 「Internet側IPアドレス」 : 「エアステーションのInternet側IPアドレス」を選択
    • 「プロトコル」 : 「TCP/UDP」を選択して、
      • 「任意のTCPポート」を選択して
      • 「12345」を入力 ← 「利用可能ポート」から、選択したポート番号を入力
        • (個人向けルーターでは、ポート番号を複数入れることはできない。別のポート番号を設定する場合には、もう1度新規追加して登録する必要がある。)
    • 「LAN側IPアドレス」 : 端末のIPアドレスを入力(例:192.168.11.210)
    • 「LAN側ポート」 : 443
    • [新規追加]ボタンをクリック

  • 上の設定例での動作概要は、
    • Internet側からTCPの「ポート番号12345」でアクセスする
    • LAN側の端末(192.168.11.210)は、ポート番号443に設定してある
    • ルーターは、Internet側から「ポート番号12345」を受け取ると、「ポート番号443」に変更してLAN側の192.168.11.210にアクセスする

参考までに

  • IPv6接続が、transix、DS-Lite、クロスパス(楽天ひかり)の場合
    • ポート開放はできない
    • DMZを設定しても動作しない。
  • DDNSは、IPv6接続には対応していない
  • i-フィルターは、IPv6接続には対応していない。IPv4でのみ使用可能。
  • PPTPパススルーは、IPv6接続では使用できない
  • VPNサーバー機能は、IPv6には対応していない
  • (WEBアクセスは、IPv6に対応していない可能性あり。ポート開放との兼ね合いで)

 

参考)IPv4でのポート開放

参考)IPv6接続(DS-Lite、transix、クロスパス、楽天ひかり)の場合には、PPPoEパススルーを使用

  • IPv6接続が、transix、DS-Lite、クロスパスの場合には、IPv6接続ルーターでのポート開放はできないため、PPPoEパススルーを使用した方法で実現する

 

栗太郎: