Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)、WPA3、ゲストポート、WDS、公平通信制御に対応するバッファローの法人向けアクセスポイント「WAPM-AX4R」を設定する方法を説明。最大256台(各バンドにつき128台)の同時接続が可能で、学校教室やオフィスなどでの利用に適した設計(ゲストポート、MU-MIMOなど)となっているのが特長。公平通信制御には、未対応(ファームウェア更新で後日対応予定)。リピーター機能(WDS機能)対応済み。LAN側のDHCPサーバー機能あり。WAPM-AX8RとWAPM-AX4Rとの違いも説明。
法人向けVPN無線LANルーターVR-U300Wは、WiFi6(IEEE802.11ax)とWPA3に対応している。
バッファロー法人向け無線LANアクセスポイント(WAPM、WAPS)の中で、WiFi6(IEEE802.11ax)に対応しているのは、WAPM-AX4R、WAPM-AX8R、WAPM-AXETR、WAPS-AX4のみ。WAPM-AXETRは、WiFi6Eに対応(2024年2月21日現在)
WAPM-AX4Rの設定方法
注意)WAPM-AX4Rは、リピーター機能(WDS)に対応済み。
公平通信制御機能あり(ファームウェアで後日対応)。MU-MIMO対応。
- リピーター機能(WDS)は、ファームウェアVer1.30で実装された。
- WAPM-AX4Rには、公平通信制御機能は、実装されていない(後日、ファームウェアで対応予定)
- 公平通信制御とは、複数の端末が同時に通信してもバラツキが発生せず平等に通信を行う機能
- 例)多数のタブレットを利用する授業で、同時に動画再生しても、再生の遅延が生じにくく、快適な授業を行うことが可能
- ただし、WAPM-AX4R「取扱説明書」 には、公平通信制御の説明がない
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- (WAPM-AX8R、WAPM-2133TRの取扱説明書にも記述がない)
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- 公平通信制御のON/OFF設定は、できない。常にON。
- 製品ページの「特長」に記述あり。
- 公平通信制御とは、複数の端末が同時に通信してもバラツキが発生せず平等に通信を行う機能
- MU-MIMO対応
- MIMO方式の採用により障害物が多い環境での安定した通信品質を提供
- 「MU-MIMOとは何か。親機も、端末側(スマホ、PCなど)も対応している必要がある(バッファロー)」
- ローミング支援機能、送信出力自動調整機能を追加済み
WAPM-AX4Rの情報
- WAPM-AX4R 製品ページ
WAPM-AX4R の初期設定方法
ファームウェアを更新しよう
- WAPM-AX4R ファームウェアの最新版は、Ver1.36以降(2024年10月9日現在)にしてください。
WAPM-AX4R と WAPM-AX8R との違い
項目 \ 機種 | WAPM-AX8R | WAPM-AX4R | 備考 |
発売時期 | 2021年7月 | 2022年8月 | |
定価(税抜) | 89,800円 | 49,800円 | |
アンテナ | 4 x 4 レーダー監視用アンテナ x 1 (内蔵) |
2 x 2 レーダー監視用アンテナ x 1 (内蔵) |
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速度 5GHz | 2,401Mbps | 1,201Mbps | |
速度 2.4GHz | 1,147Mbps | 573Mbps | |
無線端末最大接続台数 | 2.4GHz 256台 5GHz 256台 |
2.4GHz 128台 5GHz 128台 |
|
公平通信制御 | ◎機能あり | △ファームウェアで後日提供 | 未定 |
有線ポート | 2.5GBASE-T x 1 1000BASE-T x 1 |
1000BASE-T x 2 | |
外形寸法(WxDxH)[mm] | 215 x 215 x 62 | 175 x 200 x 45 | |
重量 | 1,230g | 858g | |
動作温度 [℃] | -10~50℃ | 0~50℃ | |
セキュリティーケース | オプション (WLE-OP-SCC) |
オプション (WLE-OP-SCD) |
|
屋外アンテナ オプション取付 |
-(不可) | 可能 (無線LANオプション対応表) |
- 「WAPM-AX4R」の対応オプション
- セキュリティーケースは、「WLE-OP-SCD」
- 屋外アンテナ(含む屋内アンテナ) オプション取付可能「無線LANオプション対応表」
参考)WAPM-AX4R のMACアクセス制限の設定方法
WAPM-AX4Rのゲストポート(プライバシーセパレーター)
スイッチのVLAN設定をすることなく、来客用のWiFiネットワーク(ゲストポート)を実現できる
- WAPM-AX4Rのプライバシーセパレーター(ページ74/124)では、以下の4つの設定が可能
- 「STAセパレーター」
- 「SSIDセパレーター」
- 「ゲストポート」
- 「使用しない」
- 「ゲストポート」はプライベートIPv4アドレス宛ての通信を禁止します。
- ただし、例外IPアドレス(最大5件まで)を設定すれば、プライベートIPv4アドレス宛ての通信可能
- ゲストポートの対象となるプライベートIPv4アドレスの範囲は以下の通り
- 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255(クラスA)
- 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255(クラスB)
- 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255(クラスC)
WAPM-AX4RのVLAN 設定方法
参考)
法人向けアクセスポイントの一覧・機能比較表
- 管理者機能搭載アクセスポイント : AirStation Pro 「商品ラインナップ」
- 「Wi-Fiアクセスポイント一覧PDF」
- 「管理者機能搭載アクセスポイント商品比較表」
参考)