「簡易NAS」とは、バッファローの無線ルーターのUSB端子に、ハードディスク(HDD)やUSBメモリを接続すること。その簡易NASの初期設定方法、および簡易NASがパソコンから見えない場合のチェック方法と対策を記述。
(ルーターにLANケーブルで、HDDを接続する場合には、単に「NAS」と呼ぶ)
簡易NASを設定して動作していたのに、見えなくなった場合には、
「簡易NAS(バッファロー)を設定した後で、パソコンから見えない、つながらない時の確認手順」を参照してください。
簡易NASの初期設定の方法
簡易NASの設定方法の概要
- HDD(USB接続)をフォーマットする
- ルーター(バッファロー)の設定画面から、設定する
- 簡易NASにアクセスするPCの、ファイル共有の設定を行う
- PC(WindowsやMac)から簡易NASにアクセスする
- Windows10からのみ、アクセスできない場合には、SMBv1の設定を行う
具体的な設定手順の詳細
(1)USB接続のHDDのフォーマットは、FAT か XFS(NTFSでは、認識できない):事前にフォーマットしておく
- バッファローのルーターが認識できるフォーマットは、FAT12,FAT16,FAT32,XFSのみ。
- 新規購入したばかりのHDDのフォーマットは通常NTFS(NTFSは、ルーターが認識できないフォーマット)。
- 容量は2TBまで。
- 4TBのHDDは、ルーターではフォーマットもできない場合あり。
- 4TBなら、2TB+2TBに分割して使用する必要がある。
- PC(WindowsやMac)とHDDとをUSB接続して、事前にFAT32でフォーマットしておくこと。
- 必要なデータは、あらかじめバックアップしておく。
- ルーターの設定画面から、FATやXFSでフォーマットすることも可能
- FAT32を推奨。(注意:XFSはパソコンに直接接続しても認識できない)
(2)ルーターの設定画面で、[詳細設定] から確認
- 無線ルーターの設定画面を表示して、「詳細設定」クリック
- 「詳細設定」-「アプリケーション」-「共有サービス」(ページ69/212)で
- 「共有フォルダー機能」の「使用する」にチェックが入っていることを確認。
- 「詳細設定」-「アプリケーション」-「ディスク管理」(ページ68/212) で
- 「ディスク1(自動割当)」の下のパーティション1(disk1_pt1)を選択して、「状態」が「使用可能」であることを確認。
- 「ディスク1(自動割当)」の下のパーティション1(disk1_pt1)が表示されなかったら、HDDの不良の可能性がある。
- HDDの不良を確認するには、PCのUSBポートに、NASを接続して中身が見えるかどうか(ただし、FATの場合のみ。XFSではPCからは原則認識できないが、裏ワザあり「NASのバックアップディスクからのデータ救出方法(XFS編)」)
参考)「操作」欄の「フォーマット」クリックで、HDDをフォーマットすることも可能。
(3)簡易NASを見ようとするPC(Windows10,Windows8.1,Windows7など)の、ファイル共有の設定を確認
- 「共有の詳細設定」を確認・設定する
(4)PCから簡易NASにアクセスする
- Windowsのブラウザ(IE)のアドレス入力欄に、ルーターのIPアドレスを入力する
例)「¥¥192.168.11.1」 または 「¥¥192.168.11.100」 (¥¥は半角) を入力
- Macでは、メニューより、[移動]-[サーバへ接続]をクリックし、
「smb://192.168.11.1」または「smb://192.168.11.100」を指定して共有フォルダーをマウント
(5)Windows10から見えない場合(Windows7や8.1では見えるのに)は、SMBv1を有効にする
参考)ユーザーごとにアクセス制限することも可能
- 「詳細設定」-「アプリケーション」-「ディスク管理」(ページ68/212)で
- 「ユーザーの追加」をクリックして、ユーザーを設定(ユーザー名とパスワード)
- パーティション(例:disk1_pt1)を選択し、共有欄の[設定変更]をクリックでアクセス権設定
- ローカルで簡易NASを使用する場合には、無線LANルーターは、ルーターモードが良い(APモードでなく)
- 簡易NASにアクセスする場合のIPアドレスを、自然に特定できる(デフォルトは192.168.11.1)ため
- APモードでも可(「詳細設定」-「LAN」ー「LAN」(ページ42/212)のIPアドレスを手動設定すればよい)
- 上位に他社のルーターが存在する場合には、ダブルルーター(Wルーター)にすると簡単
- ASの「詳細設定」-「Internet」-「Internet」(ページ33/212)で
- IPアドレス取得方法を「DHCPサーバーからIPアドレスを自動取得する」
- ASの「詳細設定」-「Internet」-「Internet」(ページ33/212)で
- 簡易NASにアクセスする場合のIPアドレスを、自然に特定できる(デフォルトは192.168.11.1)ため
簡易NASを設定後に、見えない・つながらない時の確認手順
ルーターの設定画面の表示方法
参考)WEBアクセスについて、以下(バッファロー公式ページ)
FAQ「スマートフォン・タブレットからWi-Fiルーターに接続したUSBドライブにアクセスする方法」
参考)BuffaloNAS.comサーバーを介してWEBアクセスする設定
参考)NAS
参考)USB機器
参考)