NTTの無線ルーター、ホームゲートウェイ(ひかり電話対応ルーター、HGW)が不安定、速度が遅い場合の対策方法を説明。WiFi(無線)はつながっているが不安定・遅い場合の対策としては、電波干渉を避けるための無線チャンネルの変更、ファームウェアの変更などがある。
NTT 無線ルーター・ホームゲートウェイが不安定、速度が遅い対策
電波が届かないのが原因の対策
- 無線ルーターが内蔵アンテナの場合には、本体自体の向きを変えてみる
- 無線ルーターを置く位置は、電波が障害物にさえぎられない位置が良い(できるだけ高い位置で見通しがきく位置がよい)
- 無線端末(PCやスマホ)を無線ルーターに近づけてみる
電源が原因の場合の対策
- 無線ルーターの電源がタコ足配線になっている場合には、別のコンセントから電源を取る
- 理由)タコ足配線により、電圧が低くなっている場合には、動作が不安定になる。
PC端末に問題がある場合の対策
- WindowsPCなら、完全シャットダウンすること(シフトキーをずっと押し続けながらシャットダウン)
- 方法)「パソコンの調子が悪い時は「完全シャットダウン」か再起動!」
- 理由)Windows では、高速な起動を実現するため、前回起動したデバイスの情報などを保存し、起動時にその情報を利用する「高速スタートアップ」が有効になっている。デバイスとの不整合が起こる場合がある。
- ノートPCの場合には、充電すること。
- 理由)バッテリーが少ないと省電力モードに切り替わり、つながらない場合がある。
- WiFiアダプター(無線LAN子機)使用時には、 USBポートの電源が切れる設定があるので、無効にしてみる
ONUがあって、ONUが原因の場合の対策
- ONU(ONU一体側のルーターも含む)のランプ状態を確認すること
- 「光回線」や「認証」ランプが消えていたら、ONUの電源を30分OFFしてから、ONすること
- それでもダメなら、NTTのサポートへ連絡する
- ONUの電源をOFFして、無線LANカードが正常に刺さっているか、確認すること
- 無線LANカード(SC-32NE、SC-32SE、SC-32KI、SC-40NE「2」など)
LANケーブルが原因の場合の対策
- モデム・ONUと無線ルーターとを、接続しているLANケーブルが切れかかっている場合には、LANケーブルを新しいものに変更する
- 不適切なカテゴリのLANケーブルを使用している場合がある
- 古いLANケーブルの使用をやめて、カテゴリ5eかカテゴリ6かカテゴリ6AのLANケーブルに変更する
- 注意)カテゴリ7、カテゴリ8のLANケーブルは使用しない(カテゴリ7、カテゴリ8は、STP対応のケーブル)
- 理由)STPケーブルは、接地(アース)しないとノイズを拾って、かえって不安定になる場合があるから
ダブルルーターになっているのが原因の場合の対策
- ダブルルーター(二重ルーター)とは、NTTの無線ルーターやホームゲートウェイの下位に、さらに別のルータ―があって、ルーターが2つ存在する状態をいう
- ダブルルーターの場合には、下位の無線ルーター(NTTではない方)をAPモード(アクセスポイントモード、ブリッジモード)にする
- 理由)ダブルルーターだと無駄なNATが入るため、スピードが遅くなる
- 参考)ダブルルーターかどうか、を知る方法
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
- 1段目だけでなく、2段目も192.168.xx.xx になっていたら、ダブルルーター状態です
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
無線チャンネルの電波干渉やノイズが原因の場合の対策
まず、無線ルーターの設定画面を表示して、以下の設定を変更します。
- 電波干渉を回避するため無線チャンネルを、変更する(無線チャンネルを固定する。2.4GHzなら、5以上離す)
- 電波干渉しない無線チャンネルを見つける方法
- 例)2.4GHzで、3 チャンネルなら、8 チャンネルに変更。 5GHzなら、別のチャンネルに変更する。
- PR-200NE 取扱説明書
- PR-S300NE 取扱説明書
- PR-400NE 取扱説明書
- PR-500MI,RS-500MI,RT-500MI
- PR-600KI/RX-600KI
- XG-100NE
- XG-100NE 「最初にお読みください」:設定方法、各部の名称
- XG-100NE 機能詳細ガイドのダウンロードページ
- [本商品の設定]-[無線LAN設定]-[IEEE802.11ax/b/g/n設定(2.4GHz)]の「使用チャネル」
- [本商品の設定]-[無線LAN設定]-[IEEE802.11ax/ac/n/a設定(5GHz)]の「使用チャネル範囲」「使用チャネル」
- 「チャネル帯域」を変更する(使用する周波数帯域の幅を変更する。20MHz/40MHz/80MHz)
- ノイズが少なく電波環境が良い場合には、使用する周波数帯域を広く(速く)すると、スピードが速くなる
- ノイズが多くて電波環境が悪い場合には、使用する周波数帯域を狭く(遅く)すると、ノイズの影響が減るためにスピードが速くなる場合がある
- (参考: バッファローの無線ルーターだと、「倍速モード」と呼ばれる機能に相当)
- Wi-Fiの通信速度を向上させるための設定変更
- PR-500MI,RS-500MI,RT-500MI
- PR-600KI/RX-600KI
- XG-100NE
- XG-100NE 「最初にお読みください」:設定方法、各部の名称
- XG-100NE 機能詳細ガイドのダウンロードページ
- [本商品の設定]-[無線LAN設定]-[IEEE802.11ax/b/g/n設定(2.4GHz)]の「チャネル帯域」
- [本商品の設定]-[無線LAN設定]-[IEEE802.11ax/ac/n/a設定(5GHz)]の「チャネル帯域」
端末の設定が原因の場合の対策
- 端末側のTWT(Target Wake Time)機能をOFFにする
- スマホ側の不具合などの可能性がある。スマートフォン/タブレット端末によっては、「TWT」を「ON」に設定しているとWi-Fi接続ができない場合がある。その場合、「TWT」を「OFF」に設定するとWi-Fi接続できることがある。
余計な動作/アクセスに時間がかかっている場合の対策(「回線速度が遅い」などと表示される場合)
- DELLのパソコンだけが、スピードが遅い の場合
- アプリ「SmartByte」を削除、または実行を停止する。
- 「SmartByte」とは?―Dell製のPCに潜むプログラムに注意
端末のIPアドレス自動取得(DHCP)に問題がある場合の対策
- 端末(PC、スマホ)のIPアドレスを固定する
ファームウェアを最新にする
- 無線ルーター、ホームゲートウェイのファームウェアを更新(ファームウェアが古いための現象かもしれない)
回線自体が遅い場合の対策
- プロバイダや回線の会社(NTT、CATV、電力会社系)に連絡を取り、相談する
- モデム・ONUに直接、PCを有線接続(広帯域接続)して、スピードを確認してから相談する方が良いでしょう
参考)設定方法
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