tracert 基本コマンド
tracert(トレースルート)は、ネットワークがつながっている通信経路を確認するコマンド。PCのコマンドプロンプトで実行。PC(WindowsやMac)がインターネットに、どこまでつながっているかを確認する時に使用。
tracert は、ネットワークがつながっている通信経路を確認するツール (トレースルート)
- PCのコマンドプロンプトで実行(スタートメニューの検索 または 「ここに入力して検索」で「cmd.exe」と入力)。
-
(スマホで実行するには、iPhoneなら「Ping Lite」、Androidなら「Mocha Ping LIte」)
- PCがインターネットに、どこまでつながっているかを確認する時、
>tracert 8.8.8.8 を実行します。 ( 8.8.8.8 はgoogleのサーバーのIPアドレス)
つながっているルーターから、応答が返ってくる。
C:¥Users¥kuritroh>tracert 8.8.8.8 google-public-dns-a.google.com [8.8.8.8] へのルートをトレースしています 経由するホップ数は最大 30 です: 1 2 ms 1 ms 1 ms ATERM-BA1765 [192.168.0.1] 2 2 ms 3 ms 4 ms KD136152140193.ppp-bb.dion.ne.jp [136.152.140.193] 3 7 ms 7 ms 6 ms tkmBBAR001-2.bb.kddi.ne.jp [49.138.123.40] 4 15 ms 14 ms 17 ms 37.85.241.73 5 * * * 要求がタイムアウトしました。 6 35 ms 43 ms 31 ms 108.170.235.38 7 13 ms 14 ms 13 ms 108.170.233.175 8 17 ms 15 ms 17 ms google-public-dns-a.google.com [8.8.8.8] トレースを完了しました。
- PCから [8.8.8.8]までの間で、経由するルーターの一覧が表示される。
- 最初に、ATERM-BA1765[192.168.0.1]を経由していることがわかる。
- 途中のルーターから「要求がタイムアウトしました。」になることもある。それは、応答を返さない設定のルーターがあるため。その後の別のルーターからの応答が返ってくれば、通信はできているので問題ない。
つながらない宛先の場合、到達せず最後まで「要求がタイムアウトしました」になる
C:¥Users¥kuritaroh>tracert 10.20.30.40 [10.20.30.40] へのルートをトレースしています 経由するホップ数は最大 30 です: 1 2 ms 1 ms 1 ms ATERM-BA1765 [192.168.0.1] 2 * * * 要求がタイムアウトしました。 3 * * * 要求がタイムアウトしました。 ・・・ 30 * * * 要求がタイムアウトしました。 トレースを完了しました。
- 「トレースを完了しました。」まで、すべて「要求がタイムアウトしました。」が返ってきたら、少なくとも返ってきた所まで(上記の例では、1 のATERM-BA1765 [192.168.0.1]まで)は、つながっている。
ホップ数を指定して実行すると、すぐに応答が返ってきます。
C:¥Users¥kuritroh>tracert -h 4 8.8.8.8 <== ホップ数4を設定 -h 4
google-public-dns-a.google.com [8.8.8.8] へのルートをトレースしています
経由するホップ数は最大 4 です:
1 2 ms 1 ms 1 ms ATERM-BA1765 [192.168.0.1]
2 2 ms 3 ms 4 ms KD136152140193.ppp-bb.dion.ne.jp [136.152.140.193]
3 7 ms 7 ms 6 ms tkmBBAR001-2.bb.kddi.ne.jp [49.138.123.40]
4 15 ms 14 ms 17 ms 37.85.241.73
トレースを完了しました。
- ホップ数を4に設定するということは、4つ先のルーターまでの応答を調べること。その先がつながっているかどうかは分からないことになる。
参考)Macでtracertを使用する方法
参考)tracertは、pingを複数回繰り返した結果を表示している