バッファローの無線ルーター、アクセスポイント、中継機でのWi-Fi EasyMesh 機能とは何か、その特長と設定方法を説明。EasyMeshに対応しているバッファローの機種についての情報も記載。
NECの一部の製品はEasyMeshに対応。TP-Linkの一部の製品はEasyMeshに対応。
参考)「Wi-Fi EasyMesh対応のルーター・中継機一覧(2024年2月)」
バッファロー Wi-Fi EasyMesh
EasyMesh 機能とは、広いエリアを複数のWi-Fi機器で簡単にカバーする方式
- EasyMeshとは、
- つなぐだけで親機と中継機同士が互いに通信しあい、メッシュ(網目)状にネットワークを構築する、Wi-Fiの仕組み。
- EasyMeshは、Wi-Fi Allianceが策定した標準規格。
- EasyMeshに対応する製品は、メーカーを問わず、同一のメッシュネットワークに接続できる
- 注意)あくまでも理想。メーカーを問わずつながるはずだが、それを保証している国内のメーカーは存在しない(残念)
- EasyMeshでは、
- ネットワークの管理を行う「コントローラ(対応のWi-Fi ルーターまたはアクセスポイント)」と
- 「エージェント(Wi-Fi 中継機)」とを組み合わせて、
- 簡単に通信エリアを広げることや、電波強度などから最適な通信経路を自動選択することが可能
EasyMeshの特長
- かんたんにセットアップ(初期設定)ができる
- 親機と中継機とを、有線接続 または 無線接続(WPS) すれば、自動でセットアップされる
- その後、中継機を移動して設置すればよい。
- 最適な通信経路を自動で選択可能
- 通信中の経路がつながらない・遅い状態になっても、より速くつながる経路を自動で再選択して通信する
- 高速なローミング
- 付近のWi-Fi機器の情報を端末に提供し、無線の再接続を効率化することで、高速ローミングを実現
- 802.11k、802.11r、802.11v対応
- 参考)「iOS での 802.11k、802.11r、802.11v による Wi-Fi ネットワークローミング」
- 付近のWi-Fi機器の情報を端末に提供し、無線の再接続を効率化することで、高速ローミングを実現
- 有線でもメッシュネットワークを構築可能
- 無線接続だけでなく、有線接続でもメッシュネットワークを実現可能
- イーサネットバックホール(Ethernet Backhaul)が可能。
- 無線バックホールと有線バックホールについては、以下を参照
- 異なるメーカーの機器同士を接続することが可能
- 例)NECのAtermに、バッファローの中継機を接続する等(ただし、メーカーが動作保証していない場合が多い)
- Wi-Fi EasyMeshは、Wi-Fi Allianceが策定した標準規格。
- ホームルータ―「home 5G HR02」
- 参考)Easy Meshを有線イーサネットバックホールで構成する場合、
IEEE 1905.1プロトコルが疎通できるハブが必要になる。まれに疎通できないハブも存在するので注意。
バッファローのEasyMesh機能
EasyMesh設定方法
- 「EasyMesh有効化手順(EasyMesh対応商品)」
- 「【動画】EasyMesh 接続手順」
- 「EasyMeshでの接続手順(有線接続)改善版」
-
- コントローラ―は、「AUTO」にする。「ROUTER/AP/WB」はいずれでも可。
- 上位にルーターがあるか無いか明らかであれば、「MANUAL」「ROUTER」や「MANUAL」「AP」にしても可。
- エージェントがWiFiルーターの場合には、「MANUAL」「WB」にする。
- コントローラ―のLAN端子と、エージェントのLAN端子(INTERNET端子ではない)とをLANケーブルで接続する。
- コントローラ―は、「AUTO」にする。「ROUTER/AP/WB」はいずれでも可。
-
バッファローの対応方針
手軽に家じゅう快適インターネット!「Wi-Fi EasyMesh™」(イージーメッシュ)
ImpressWatch「家中どこでもつながる「EasyMesh」。バッファロー全Wi-Fi 6ルータを無償対応」
- バッファローのメッシュWi-Fi方式には、 「EasyMesh方式」と「バッファロー独自方式」とがある
- 「バッファロー独自方式」の「AirStation connect」シリーズのルーター・中継機は独自方式のため、EasyMesh方式との互換性は無い
- バッファローのWi-Fi対応ルーター等を、メッシュネットワークの共通規格である「Wi-Fi EasyMesh」に対応
- バッファローの「Wi-Fi EasyMesh」は、R2に対応
- 干渉波を回避してつながる機能を追加(バッファロー独自)
- ノイズによる通信切断が発生した場合、自動でノイズの少ないバンド(2.4GHz 5GHz)に移動して接続可能
- 構成
- バッファローの無線LANルーターは、「コントローラ」「エージェント」両方で使用可能
- メッシュネットワークの中心となる「コントローラ」(ネットワーク内に1台)
- コントローラ―は、ルータ―モードでもAPモード(ブリッジモード)でも使用可能
- メッシュネットワークを拡張する「エージェント」(バッファロー製品ではネットワーク内に4台まで)
- メッシュネットワークの中心となる「コントローラ」(ネットワーク内に1台)
- バッファローの中継機は、「エージェント」としてのみ使用可能
- バッファローの無線LANルーターは、「コントローラ」「エージェント」両方で使用可能
バッファローの各機種の対応状況、予定
- 2019年以降発売のWi-Fi 6対応ルーター及び中継機の全ラインナップがファームウェアアップデートにより使用可能になる予定
- EasyMesh対応済み
- 今後発売するすべてのWiFi6対応ルーター と 中継機は、EasyMesh対応予定
注意)バッファローのEasyMesh機能には、制限事項がある
- 各機種ごとにさまざまな制限事項がある
- 具体的な制限事項については、各機種へのリンク先を参照
EasyMeshについての質問
- 「EasyMeshについてよくある質問」
- Wi-Fiアダプターには、SSIDが一つしか表示されません。故障ですか。
- コントローラは、EasyMeshネットワーク内に何台設置できますか。
- 「コントローラ」「エージェント」とは何ですか。
- ローミングとは何ですか。
- エージェントは、EasyMeshネットワーク内に何台接続できますか。
- BUFFALO製のWi-Fiルーターをコントローラとして使用している場合は、4台まで接続可能
- 2.4GHzのみ対応のWi-FiアダプターやWi-Fi対応家電も、EasyMeshネットワークに接続できますか。
- コントローラとエージェントをLANケーブルで接続し、EasyMesh設定後は、LANケーブルを抜いてもよいですか。
- Wi-FiアダプターやWi-Fi対応家電とのWPS接続に失敗します。
- コントローラのモード切替スイッチを「AUTO」ではなく「MANUAL」にして、ROUTERやAPモードに固定することはできますか。
- 可能です。
ただし、ネットワーク環境(プロバイダーから提供された機器にルーター機能があるかどうか等)により、設定すべきモードを判断する必要があります。
- 可能です。
- [設定手順]2.4/5GHzのSSIDを共通化したい(メッシュなのにSSIDが複数表示されるのはなぜですか)
- バンドステアリング(Lite)機能にて共通SSIDの設定が可能
Wi-Fiルーター(コントローラ)の設定画面にて、FAQ内「設定方法 および 利用時のSSID」の「バンドステアリング(Lite)機能を使うための接続先SSID」の設定を行う - 参考)「バンドステアリング(Lite)とは何か、その効果と設定方法(バッファローの無線ルーター)」
- バンドステアリング(Lite)機能にて共通SSIDの設定が可能
- [設定手順]端末によって接続バンドを指定したい
- バンドステアリング(Lite)機能の共通SSID機能を無効化することで、各バンドのSSIDを指定して接続することができる
Wi-Fiルーター(コントローラ)の設定画面にて、FAQ内「設定方法 および 利用時のSSID」の「バンドステアリング(Lite)機能を使うための接続先SSID」の設定を解除する - 参考)「バンドステアリング(Lite)とは何か、その効果と設定方法(バッファローの無線ルーター)」
- バンドステアリング(Lite)機能の共通SSID機能を無効化することで、各バンドのSSIDを指定して接続することができる
EasyMeshの設定方法(機種ごと)
- WXR18000BE10P 製品ページ
- WXR-11000XE12 製品ページ
- WXR-6000AX12S 製品ページ
- WXR-5950AX12 製品ページ
- WXR-5700AX7Pの製品ページ
- WXR-5700AX7Sの製品ページ
- WSR-6000AX8の製品ページ
- WSR-6000AX8Pの製品ページ
- WSR-5400AX6Sの製品ページ
- WSR-5400AX6の製品ページ
- WSR-3200AX4Sの製品ページ
- WSR-3000AX4P 製品ページ
- WSR-1800AX4Sの製品ページ WSR-1800AX4の製品ページ
- WSR-1500AX2S 製品ページ
- WNR-3000AX4 製品ページ
- WNR-5400XE6 製品ページ
EasyMesh設定の動作確認
EasyMeshエージェントのファームウェアを更新する方法
- 上記の「EasyMeshネットワークであるかStationRadarで確認する方法」を参照して
- StationRadarの画面の「設定画面を表示する」をタップして、
- [詳細設定]-[管理]-[ファームウェア更新]
- StationRadarの画面の「設定画面を表示する」をタップして、
各メーカーのEasyMesh機能
- EasyMeshに対応
- バッファローのメッシュWi-Fi方式は、独自方式とEasyMeshに対応。
- NECのメッシュWi-Fi方式は、独自方式とEasyMeshに対応。
- TP-LinkのメッシュWi-Fi方式は、独自方式「OneMesh」「TP-Link Mesh」とEasyMeshに対応。
- エレコムのメッシュWi-Fi方式は、エレコム独自方式の「e-Mesh」とEasyMeshに対応。
- 参考)
参考)802.11k、802.11r、802.11v対応
- 「Wi-Fi CERTIFIED Agile Multiband」、ネットワーク内の移動に伴うローミングなどの対応をまとめて規定
- 「iOS、iPadOS、macOS での 802.11k、802.11r、802.11v による Wi-Fi ネットワークローミング」
参考)バッファローのEasyMesh対応機種
参考)他社のEasyMesh