特定のスマホ(PC)だけが、インターネットにつながらない場合の対策を説明。スマホにWiFiマークは表示されているのに、インターネットにつながらない。しかも、PCや別のスマホはインターネットにつながる。何が原因なのか、どういう対策をすればよいか分からないという場合に役に立つかもしれない情報。なお、他のスマホやPCはつながるのに、特定のPCだけが、インターネットにつながらない場合も同じ解決策である。
現象)特定のスマホ(PC)だけがインターネットにつながらない
- 現象としては、
- 無線ルーターの同じSSIDに、他のスマホやパソコンはつながってインターネットができるのに、
- 特定のスマホだけがインターネットにつながらない
- そのスマホにはWiFiマーク表示されているので、無線自体はつながっている様子なのに
- インターネットにつながらない
- 特定のPCだけがインターネットにつながらない場合も、同様。
- 特定のスマホだけがインターネットにつながらない
- 無線ルーターの同じSSIDに、他のスマホやパソコンはつながってインターネットができるのに、
- 原因を絞り込みたいが・・・原因が分からない状態
- パソコンや他のスマホがつながっているから、無線ルーターが原因ではないと思われる
- つながらないスマホは、別のWiFiルーター(FREE-WiFiなど)にはつながってインターネットできるので、スマホが原因とも思えない
- では、原因はいったい何? となる
対策1)つながらないスマホ(PC)のIPアドレスを固定する
- 原因が特定できないこういう場合や無線接続が頻繁に切れる場合にも、スマホのIPアドレスを固定すると改善する場合がよくある
- 無線ルーターとスマホとのやり取りの中で、
- 無線ルーターからスマホへの、IPアドレスやDNSサーバーアドレスの受け渡し(DHCP)がうまくいかない場合に起こる
- 仕組みの説明
-
無線ルーターから、スマホにDHCPでIPアドレスやDNSサーバーアドレスを分配する部分の通信がうまくいかない場合には、そのスマホはインターネットにつながらなくなる。
そこで、スマホに対してIPアドレスやDNSサーバーアドレス直接設定してやれば、そのDHCP通信は必要なくなるので、正常につながるようになるのです。
-
- 無線ルーターとスマホとのやり取りの中で、
- 対策としては、以下。
-
- 無線ルーターから、IPアドレスやDNSサーバーアドレスを受け渡す(DHCP)ことなく
- スマホ自体に、IPアドレスやデフォルトゲートウェイやDNSサーバーアドレスを設定する
-
- 具体的には、スマホのIPアドレスをDHCPから静的に変更する。詳細な変更手順は、以下の記事を参照
対策2)特定のPCだけなら、バンドステアリングと完全シャットダウンとセレクティブサスペンド
つながらないPCが、2.4GHzのSSIDのみ接続可能なPCである場合
- 無線ルーターの設定で、バンドステアリング機能、スマートコネクト機能をOFFにする
- 方法)
- 理由)
- バンドステアリング機能、スマートコネクト機能は、2.4GHzと5GHzとを自動で切り替える。そのため、2.4GHzでつながらなくなる場合がある。
完全シャットダウン
- WindowsPCなら、完全シャットダウンすること(シフトキーをずっと押し続けながらシャットダウン)
- 方法)「パソコンの調子が悪い時は「完全シャットダウン」か再起動!」
- 理由)Windows では、高速な起動を実現するため、前回起動したデバイスの情報などを保存し、起動時にその情報を利用する「高速スタートアップ」が有効になっている。「高速スタートアップ」だと、デバイスとの不整合が起こる場合がある。「完全シャットダウン」すると、「高速スタートアップ」にはならない。
- ノートPCの場合には、充電すること。
- 理由)バッテリーが少ないと省電力モードに切り替わり、つながらない場合がある。
WiFiアダプターの場合 : USBのセレクティブサスペンドを無効に
- USBポートの電源が切れる設定があるので、無効にしてみる
対策3)Macの場合の対策
対策4)Wi-Fi6対応のWiFiルーターの場合、TWT機能 か WPA3 をOFFにしてみる
- Wi-Fi6(IEEE802.11ax)対応のWiFiルーターの場合には、試しにWi-Fi6の機能、TWT(Target Wake Time)機能を無効にしてみるとつながる場合がある。
- 理由)WiFiルーターの不具合や、スマホ側の不具合などの可能性がある
- 参考)Aterm WX3600HP と Xperia1ⅲ との間での改善報告がある(AQUOS R6でも)
- 注意)バッファローのWiFi6対応機種では、TWT機能をOFFにする設定はない(常にTWT機能ON)
- 無線ルーターのセキュリティ方式がWPA3の場合に、通信できないPCやスマホがある
- 方法)無線ルーターの設定で、WPA3を無効にすること。
- 理由)PCやスマホによっては、WAP3に対応していない(WPA2に対応している)場合がある。
Wi-Fi6対応の無線ルーターはWPA3に対応している。 - 参考)WPA3(WiFi Protected Access 3)とは何か、設定方法が分かります。
対策5)バッファローのWiFi6E対応のWi-Fiルータの場合
- WiFi6E対応(WXR-11000XE12、WNR-5400XE6、WSR-5400XE6)の場合
- パソコンに内蔵された無線LANアダプターのドライバーを更新する
対策6)バッファローEasyMeshのWi-Fiルーターの高速ローミング機能をOFFにしてみる
- バッファローのWi-Fi6(IEEE802.11ax)、EasyMesh対応機種(WXR-5700AX7S、WSR-5400AX6S、WSR-5400AX6、WSR-3200AX4S、WSR-1800AX4S、WSR-1800AX4、WSR-1500AX2S、WEX-1800AX4EA、WEX-1800AX4)なら、「高速ローミング(11r)」機能を無効にするとつながる場合がある。
参考)Switchで、フレンドさんと遊べない場合の対策
参考)Androidスマホで、WiFiが勝手に切れる/接続と切断を繰り返す場合の対策
参考)PCにSSIDが表示されない場合の対策
参考)PS5、PS4で通信が遅い場合に、DNSサーバーを変更することで速くなるらしい