リモート管理サービス「キキNavi」の設定方法(バッファローのNAS、アクセスポイント、スイッチの遠隔監視)
バッファローのリモート管理サービス「キキNavi」とは何か、設定方法を説明。NASやTeraStation、法人向けアクセスポイント、ビジネススイッチをインターネットを経由してリモート管理できる、無料のサービス。「キキNaviクラウドゼロタッチ」、キキNaviとWLS-ADTとの違いも説明。
リモート管理サービス「キキNavi」とは
- バッファローのサイト
「リモート管理サービス「キキNavi」」
- キキNaviとは、インターネットを経由して遠隔地に設置した機器と管理者をつなぐ、バッファローのリモート管理サービス
- 無料で使える
- 遠隔地からの機器の監視、メンテナンス用の簡易操作が可能となり、機器管理者の負担を大きく軽減
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- 現場に駆けつけなくてもよい。
- または、駆けつける前に状況を把握して、準備をしてから現場で対応できる
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- キキNaviはクラウドなので、
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- 保守管理会社と法人ユーザーとが、クラウド上の情報を共有可能
- 情報システム部門と地方拠点とが、クラウド上の情報を共有可能
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- キキNaviのWebexセミナーでの資料(2021年5月21日受講分)
- 「バッファローが「無料」にこだわった理由とは? 日本の中小企業の声を聞いてたどり着いた法人向け管理システムの最適解」
キキNaviの特長:4つの機能
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- 稼働状況の把握
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- ユーザーごとにグループ分けして管理可能
- 機器に異常があれば、メールで教えてくれる
- 不具合のある機器を簡単に見つける「I’m here」機能(機器を1台ずつ確認しなくてもよい)
- NASはブザーで知らせる
- アクセスポイントは、LEDで知らせる
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- 遠隔管理操作(現地に行かなくても、リモートでできる)
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- 再起動
- デバッグログの取得
- ファームウェア更新
- シャットダウン(TeraStationのみ可能)
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- 稼働状況の共有
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- 保守管理会社と法人ユーザーとが、情報を共有可能
- 情報システム部門と地方拠点とが、情報を共有可能
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- 設定情報の保存(機器の設定ファイルがキキNaviへ自動で保存される)
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- 機器交換時に、設定情報を引き継げる
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- 稼働状況の把握
キキNaviで管理できる機器の一覧
- 各機器のファームウェアは随時、最新にすること
- TeraStation 、 NAS
- Pro(法人向けアクセスポイント)
- WAPM-AX8R
- WAPM-2133R、WAPM-2133TR
- WAPM-1266R、WAPM-1266WDPR、WAPM-1266WDPRA、WAPS-1266
- 法人向けスイッチ(BS-MS20P、BS-GS20、BS-GS20P、BS-GS20P/HP シリーズ)
- 注意)ファームウェア(プロキシーサーバー導入環境)
- 法人向けルーター
- VR-U500X
- VR-U300W
キキNaviの利用申請方法
取扱説明書・設定事例集
キキNaviの動作の仕組み(筆者の推論、私論に過ぎない)
クラウド上のデーターベースに、各機器の情報を登録しておき、
その各機器の情報に対して、法人ユーザーがアクセスして、各機器の状況を知る(管理する)仕組み
- キキNaviの実体は、クラウド上のデーターベース(キキNavi_DB)
- 管理対象となる各機器の情報を、キキNavi_DBに登録する
- キキNavi_DBには、主キー(primary key)が「デバイス登録キー」であるテーブルがある
- キキNavi管理画面で「デバイス登録キー」を発行
- キキNaviと各機器とは、SNMP(Simple Network Management Protocol)で通信し、データ集合であるMIB(Management information base)で情報を伝える
- キキNavi_DBが発行した「デバイス登録キー」を、各機器に事前に登録しておき、
- 各機器は、デバイス登録キーと共に機器の情報を、キキNaviに送信する(キキNavi_DBからのポーリングもある)
- キキNaviは、送られてきた機器の情報を、キキNavi_DBに登録する(デバイス登録キーごとに)
- 参考)各機器では、NTP(Network Time Protocol)やSNTP(Simple Network Time Protocol)の機能を有効にするのが必須
- キキNavi_DBには、主キー(primary key)が「デバイス登録キー」であるテーブルがある
- 保守管理会社や法人ユーザーは、キキNaviにアクセスして、キキNavi_DBの内容を表示して見る
- クラウドバックアップ機能でバックアップしたデータは、ソフトウェア「キキNavi クラウドバックアップ データダウンロード」を使用してパソコンにダウンロードすることも可能。
キキNaviの設定方法
- キキNaviを、会社などの組織としてどう使うか、どの部署の誰に何をやってもらうかを、事例集を見て検討
- 「キキNavi設定事例集」 : ← まず、これを読むのが、理解の近道
- 管理対象となる各機器の情報を、キキNavi_DBに登録する
- アクセス権等の検討
- 「デバイス登録キー」の発行
- キキNavi_DBが発行した「デバイス登録キー」を、各機器に事前に登録する
- NAS,TeraStationの例 NAS Navigator2で[設定画面]-[キキNavi](ページ32/100)
- アクセスポイント WAPM-AX8Rの例 [管理設定]-[キキNavi](ページ85/111)
- アクセスポイント WAPM-1266Rの例 [管理設定]-[キキNavi](ページ86/109)
- ビジネススイッチ BS-GS2016Pの例 [詳細設定]-[キキNavi](ページ84/107)
- キキNaviにアクセスして、キキNavi_DBの内容を表示して見る
キキNaviクラウドゼロタッチ
- アクセスポイントを現場に行かずにラクラク設定 「キキNaviクラウドゼロタッチ」
キキNaviとWLS-ADTとの違いは?
参考)WLS-ADT