WSR-2533DHPはSWをMANUALモードにする(AUTOモードだと1分で通信が切れる場合がある)(バッファロー)
バッファローのWSR-2533DHPのファームウェアの不具合。スイッチがAUTOでルーターモードの場合、LAN側DHCPサーバーリース期間が1分になってしまう(スイッチがMANUALなら大丈夫)。端末によっては、一度インターネットにつながるが、すぐに切れてしまう現象が起こる可能性がある。理由と対策方法を説明。恒久対策は、ファームウェアの更新。
WSR-2533DHP2、WSR-2533DHP3 でも、スイッチはMANUALにしておいた方が良い。
不具合の現象)
現象1)端末がPCならば、大きな問題が発生するとは考えにくい。端末が多いとスピードが遅くなる可能性ある、くらい。
- 考察1) <※ 以下は、筆者の推測・意見に過ぎない>
- DHCPリース期間(1分)を越えたとき、PCなどの端末(DHCPクライアント)がまだ接続状態である場合、端末はルーター(DHCPサーバー)に対してリース期限の更新の要求を行う。リース期限を過ぎてもDHCPクライアントが存在する場合は、DHCPクライアントはDHCPサーバーと対話して「IPアドレスの貸し出しの延長」を要求する。
- つまり、本来なら発生しないはずの「IPアドレスの貸し出しの延長」パケットが1分ごとに発生する(端末の台数分)。
- 端末の台数が多いと、無駄に発生したパケットとの衝突が起こり、通信スピードが少し遅くなる可能性あり。
- しかし、まっ、PCの場合には、たいした影響ではないと言える。
- 参考)一般のルーターのDHCPリース期間は、通常、48時間 くらい。
- 条件)
- SWが、AUTOになっている かつ
- ルーターモードで動作(ROUTERランプが点灯の場合)
- 原因)
- LAN側DHCPサーバーリース期間が1分として動作してしまう
現象2)端末によっては、1分間でインターネットにつながらなくなる
- 考察2) <※ 以下は、筆者の推測・意見に過ぎない>
- DHCPリース期間が過ぎても「IPアドレスの貸し出しの延長」を要求しない端末だとすると(PS3など)、端末のIPアドレスがルーターで無効となり、インターネットが切断される。従って、DHCPリース期間(1分)を過ぎるとその端末はインターネットにつながらなくなる。端末の電源をOFF/ONすると、また1分間だけインターネットにつながる。1分経つと、切断される。
- 条件)
- SWが、AUTOになっている かつ
- ルーターモードで動作(ROUTERランプが点灯の場合)
- 原因)
- LAN側DHCPサーバーリース期間が1分として動作してしまう、のが原因
- DHCPリース期間が過ぎても「IPアドレスの貸し出しの延長」を要求しない端末である場合に発生
不具合の原因)DHCPサーバーリース期間が1分として動作してしまう
Ver.1.09[2022/09/13] ・SSIDに関する脆弱性を修正しました。 ・Authentication Floodingに関する脆弱性を修正しました。 ・WPS機能に関する脆弱性を修正しました。
Ver.1.08[2022/03/23] ・商品のIEEE802.11規格のフレームアグリゲーションやフラグメンテーションに関する複数の脆弱性(FragAttacks)を修正しました。 詳細は【こちら】を参照してください。 ・商品の脆弱性を修正しました。詳細は【こちら】を参照してください。 ・本商品のInternet側とLAN側のIPアドレスが同一セグメントになった場合、LAN側に接続している機器に対してIPアドレスが配布されず、 通信できなくなることがある問題を修正しました。 Ver.1.07[2021/02/01] ・無線設定の「2.4GHz(11n/g/b)」と「5GHz(11ac/n/a)」の設定項目に「LDPC」を追加しました。 通常は「使用する」のチェックをつけたままご使用ください。通信が極端に遅い場合、「使用する」のチェックを外すと改善することがあります。 ・設定した経路が動作しないことがある問題を修正しました。 Ver.1.06[2019/03/19] ・管理 > システム設定 > Internet側リモートアクセス設定において、許可IPアドレス、許可ポートの設定が 正しく反映されない場合がある問題を修正しました。
【変更履歴】
●Ver.1.05 [2018.12.13]
・本製品がAutoモードでルーターとして動作している場合、LAN設定画面のDHCPサーバーリース期間の
設定値に関わらず、リース期間を必ず1分として動作する問題を修正しました。
暫定対策)SWをMANUAL/ROUTERにする
- SWを[MANUAL][ROUTER]位置に設定する。
- (ASがルーターモード かつ SWがAUTOの場合にのみ発生する現象なので、これで大丈夫)
恒久対策)ファームウェアVer.1.05以降に更新する
- 端末をインターネットにつなげる(つながらない場合には、ルーターをOFFして10秒後にONして、端末をつなげる)。
- ファームウェアをVer.1.05以降に更新する。
- インターネット接続可能となる。
参考)
WSR-2533DHPシリーズ、WSR-2533DHPL-CとWSR-2533DHPLとの違い、設定方法(バッファロー)