大学研究室や企業での固定IPアドレスのネットワークに、無線LANルーターを導入・設定する方法(バッファロー)
企業の部署、大学の研究室などで、端末に固定IPアドレスを設定して運用しているネットワークがある。そのネットワークに、バッファローの無線LANルーターを追加導入する場合の設定方法を説明する。基本的には、1台の端末(PCなど)の固定IPアドレスなどの設定を、そのまま無線LANルーターのInternet側に設定すればよい。無線ルーターのLAN側はDHCPに設定する。
固定IPアドレスのネットワークに、無線ルーターを導入する方法
現状の運用例(固定IPアドレスでの運用)
- 企業の部署や大学の研究室のネットワークで、使えるIPアドレスが決まっている場合
- 部署や研究室ごとにIPアドレス(例えば、10.20.30.40~10.20.30.49)が指定されていて、
- 例)1台のPC-X(有線LANに接続のPC)のネットワーク設定が、以下の場合
- IPアドレス : 10.20.30.43
- サブネットマスク : 255.255.0.0
- DNS(ネーム)サーバーアドレスのプライマリー、セカンダリー : 220.100.1.240 220.100.1.250
- デフォルトゲートウェイ : 220.100.1.2
上記ネットワークに無線LANルーターを導入する場合の設定方法
ルーター側の設定(WSR-2533DHP3の設定例)
- 無線ルーター(AS、AirStation)をルーターモードに設定する
- SWをMANUAL/ROUTER
- Internet側を固定IPアドレス(上記のPC-Xと全く同じに設定)に設定する
- [詳細設定]-[Internet]-[Internet](ページ30/129)の「手動設定」チェックONして
- 「IPアドレス」に、PC-Xと同じIPアドレスを設定
- 「サブネットマスク」に、PC-Xと同じサブネットマスクを設定
- 拡張設定「デフォルトゲートウェイ」に、PC-Xと同じデフォルトゲートウェイを設定
- 拡張設定「DNS(ネーム)サーバーアドレス」のプライマリー、セカンダリーに、PC-Xと同じIPアドレスを設定
- [詳細設定]-[Internet]-[Internet](ページ30/129)の「手動設定」チェックONして
- LAN側は、Internet側とは別のセグメントに設定する
- [詳細設定]-[LAN]-[LAN](ページ38/129)の
- 「LAN側IPアドレス」の
- 「IPアドレス」に 192.168.11.1(デフォルトのままでよい)
- 「サブネットマスク」に、255.255.255.0(デフォルトのままでよい)
- 「DHCPサーバー機能」を「使用する」チェックON(デフォルトのままでよい)
- 「割り当てIPアドレス」を192.168.11.2から64台(デフォルトのままでよい)
- 「LAN側IPアドレス」の
- [詳細設定]-[LAN]-[LAN](ページ38/129)の
- 参考)MACアクセス制限がかかっているときには、無線ルーターのMACアドレスをシステム管理者に届ける必要がある。
スマホやPC(無線)側の設定
- PC-Xは、固定IPアドレス(10.20.30.43)ではなくて、DHCPに変更する(固定IPで残しておくと、トラブルになる)
- 「IPアドレスをDHCPサーバーから自動的に取得」 に設定
- 「DNSサーバーアドレスを自動的に取得」 に設定
- スマホやPC(無線)も固定IPアドレスではなく、DHCPで運用する
参考)LAN側IPアドレスを変更する場合