WLS-ADT(バッファローの無線LANシステム集中管理システム)の使い方、設定方法、導入事例
バッファローの無線LANシステム集中管理システム WLS-ADT(Wireless LAN System – ADmin Tool)とは何か、その使い方、注意点、導入事例、設定方法などを説明する。年間の保守ライセンス契約、買い切り(年間の契約でなく)の方法(WLS-ADT/LW)についても説明。キキNaviとの違いも説明。
WLS-ADT(Wireless LAN System – ADmin Tool) とは何か
- 複数台の通信機器を一覧にして「見える化」し、集中して管理するソフトウェア
WLS-ADT の特徴
- 無線LANシステム集中管理ソフト「WLS-ADT」
- 複数台の通信機器(AP、スイッチ、TeraStation、HDMI変換アダプター)を、集中して管理するソフトウェア
- ローカルではもちろん集中管理が可能だが、リモートからでも集中管理が可能
- グループ化しておけば、まとめて設定変更が可能(1台ずつ個別に、設定変更も可能)
- 設定・変更できる機能は、通信機器(AP、スイッチ、TeraStation、HDMI変換アダプター)ごとに異なる
- 「WLS-ADT アップデーター」で、SNMPv3での管理に対応。対応機種の追加。
- 試用版がある
- ダウンロードは、「WLS-ADT試用版」
- 試用版は、バックアップの復元ができない。
- ダウンロードは、「WLS-ADT試用版」
- 仕組みは、SNMP を使用(SNMPは、以下で説明)
- マネージャとエージェントとの間で、MIB(Management Information Base ミブ)を通して通信
- メリット
- 電波環境を「見える化」して把握できる
- 遠隔地から、複数の拠点を管理可能
- 製品ラインナップ
WLS-ADTの取扱説明書 と 対応製品、対応機能の一覧
- 取扱説明書のページ
- 「WLS-ADT,WLS-ADT/LW 対応商品・対応機能一覧」
- WLS-ADTに対応した(管理できる)アクセスポイントやスイッチ、NAS、有線ルーター、HDMI変換アダプター等の一覧
WLS-ADT、WLS-ADT/LW の購入方法(ライセンス、買い切り)
- 購入方法は2種類
- 本体と年間の保守パックを購入する方法(WLS-ADT)
- 本体を購入し、管理台数により年間ライセンスを購入
- 「本製品のサポートと保守登録について」
- 買い切り(年間の保守パック購入不要)にする方法(WLS-ADT/LW)
- 機能追加や不具合修正によるソフトウェアのメジャー及びマイナーバージョンアップ版の提供あります
- アクセスポイントなど、最大3,000台を管理可能
- パソコン、サーバにインストール可能なソフトウェアタイプ
- USBメモリーの中にソフトウェアが入っているので、簡単にインストール可能
- 仮想化された端末(VMwareのみ)でも動作可
- 本体と年間の保守パックを購入する方法(WLS-ADT)
WLS-ADTの画面
- WLS-ADTを起動した、トップ画面(ページ28/222)
WLS-ADTの設定方法
- 管理対象となる機器ごと、管理方法ごと に設定方法は違う
- 「第3章 AirStation/BusinessSwitchの設定」(ページ40/222)
- 電波環境見える化(ページ94/222):電波環境見える化機能に対応したアクセスポイントと組み合わせて、アクセスポイント周囲の電波環境を可視化
- 全アクセスポイントの電波使用率一覧、特定のアクセスポイントの電波使用率一覧、全チャンネル画面(102/222)
- 緊急時モード(ページ108/222):緊急時モードに対応したアクセスポイントを設定する
- 不正AP検知(ページ116/222):不正AP検知機能に対応したアクセスポイントと組み合わせて、周囲にある不正APを検知
- 電波環境見える化(ページ94/222):電波環境見える化機能に対応したアクセスポイントと組み合わせて、アクセスポイント周囲の電波環境を可視化
- 「第4章 TeraStationの設定」(ページ122/222)
- 「第5章 LDV-HDAの設定」(ページ132/222)
- 「第6章 リモート管理機能」(ページ137/222)
- 「第3章 AirStation/BusinessSwitchの設定」(ページ40/222)
- 「第7章 管理機能」(ページ150/222)
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- 管理機能の概要(ページ150/222)
- 各機器のWEB設定画面の表示、無線環境モニターを開く
- ログ機能設定、アライブチェック機能設定
- グラグ機能設定
- 電波環境見える化機能設定(ページ169/222)
- 不正AP検知機能設定
- 機器バックアップ機能(ページ173/222)
- ・・・
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- 「第8章 機能詳細」(ページ205/222)
- 参考)ステータスの更新で「2つ以上のネットワークが有効です。本当に・・・更新しますか」表示
- PCのネットワークが、有線と無線の2つある場合に表示される
SNMP(Simple Network Management Protocol)とは何か
- SNMPを知るには、ここがわかりやすい。
キキNaviとWLS-ADTとの違いは?
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- キキNaviはクラウド
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- 保守管理会社と法人ユーザーとが、情報を共有可能
- 情報システム部門と地方拠点とが、情報を共有可能
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- WLS-ADTは、Local(クラウドではない) : 別組織との情報共有はむずかしい
- 管理できる機種のバリエーションは、WLS-ADTの方が多い。管理できる機能も豊富。
- 参考)AirStation ProについてはWLS-ADTとの同時管理はできない
- キキNaviはクラウド