複式簿記のつけ方、勘定科目、仕訳方法(個人事業主、フリーランスの場合)
複式簿記のつけ方を具体的に説明。勘定科目の内容も具体例を挙げて説明。個人事業主(フリーランス)として青色申告したときのメリット(所得控除は最大65万円)や、会計アプリ「aoiro」の使い方、青色申告、e-Tax(電子申告)の手順も説明。
複式簿記のつけ方
複式簿記の考え方
YouTube「【超簡単】複式簿記の借方貸方の覚え方【公認会計士】日商簿記/簿記検定」:分かりやすい
YouTube「【複式簿記】フリーランスの帳簿の付け方の全体像を把握しよう!by 女性税理士」
借方・貸方の考え方2つ
- 複式簿記のポイント
- 借方(かりかた): 資産の増加、負債の減少、費用の発生など(左側)。
- 貸方(かしかた): 資産の減少、負債の増加、収益の発生など(右側)。
- 「増えれば定位置、減れば逆」の基本的な仕訳ルール
- 財源イメージ
- 借方=いまあるもの 貸方=その出所
- 例)現金20万円を出資して開業した
- 借方=現金20万円 貸方=資本金20万円
- 例)便益として消費された=【費用】 電話料金5,000円を現金で払った
- 借方=通信費5,000円 貸方=現金5,000円
- 例)対価なしで済んだ=【収益】 50万円で仕入れた商品が80万円(現金)で売れた
- 借方=現金80万円 貸方=商品50万円、商品売却益30万円
- 例)現金20万円を出資して開業した
- 借方=いまあるもの 貸方=その出所
- 等価交換イメージ
- 借方=(借りて)入ってきた、増えた、得られた 貸方=(貸して)出て行った、減った、失われた
- 例)50万円の商品を仕入れ、代金は現金払いとした
- 借方=商品50万円 貸方=現金50万円
- 借方=(借りて)入ってきた、増えた、得られた 貸方=(貸して)出て行った、減った、失われた
- メリットとデメリット
- メリット: 経営状況の正確な把握、不正の防止、節税効果(青色申告)、信頼性の高い財務諸表の作成。
- デメリット: 簿記の知識が必要で、記帳が複雑。
- なぜ重要か
- 単なる「お金の出入り」だけでなく、「お金の増減の理由(原因)」と「何が増減したか(結果)」を同時に記録することで、
- 事業の財産状況や損益を多角的に把握でき、
- 正確な経営判断や銀行からの融資審査、税務申告に不可欠な仕組み
- 単なる「お金の出入り」だけでなく、「お金の増減の理由(原因)」と「何が増減したか(結果)」を同時に記録することで、
仕訳と勘定記入
- 仕訳=お金やモノが動く”取引”を借方/貸方に整理すること
- 勘定記入=仕訳した内容を各勘定科目ごとの勘定口座に記入すること
基本的な仕訳方法の例(お金が出ていく取引の仕訳(仕入れ・経費支払い))
- 7月10日 商品¥10,000を仕入れ、
代金のうち¥3,000を現金で支払い、残額は掛けとした
| (借)仕入 | 10,000 | (貸)現金 | 3,000 |
| 買掛金 | 7,000 |
-
- 8月30日 買掛金¥7,000を普通預金口座から振り込んだ
| (借)買掛金 | 7,000 | (貸)普通預金 | 7,000 |
- 7月10日 備品¥10,000を購入し、代金を現金で支払った
| (借)備品 | 10,000 | (貸)現金 | 10,000 |
- 7月10日 備品¥10,000を購入し、代金は翌月末日 現金払いとした
7/10 (借)備品 10,000 (貸)未払金 10,000 8/31 (借)未払金 10,000 (貸)現金 10,000 - 10月1日 ガソリン代¥5,000を、事業用クレジットカードで購入し、10/26に事業用普通預金から引き落とされた
10/1 (借)燃料費 5,000 (貸)未払金 5,000 10/26 (借)未払金 5,000 (貸)普通預金 5,000 - (事業用クレジットの支払日には、未払金がまとめて引き落とされる)
- 毎月、反復される定期的な経費であれば、事業用クレジットカードの引き落し日だけの簡便な仕訳でも良い
(借)通信費 8,000 (貸)普通預金 8,000 - 事務所の電話料金¥10,000が、事業用普通預金から引き落とされた
(借)通信費 10,000 (貸)普通預金 10,000 - 郵便局で事業用の郵便切手¥920購入し、事業主が立て替えた
(借)通信費 920 (貸)事業主借 920 - 事業預貯金への利息 : 事業用の普通預金口座に普通預金利息¥20がついた
(借)普通預金 20 (貸)事業主借 20 - (利子所得であって、事業所得ではない)
- 事業主が事業用の資金を追加で入れた場合
事業主が、事業用資金として、事業用普通預金口座に追加で¥10,000入金した(借)普通預金 10,000 (貸)事業主借 10,000 - (元入金ではダメ。期首と期末の元入金(資本金にあたる)は、同額である必要あるため)
- 事業用の資金から家計に生活資金を引き出した場合
事業用資金から生活費として現金¥250,000を引き出した(借)事業主貸 250,000 (貸)現金 250,000 - (元入金ではダメ。期首と期末の元入金(資本金にあたる)は、同額である必要あるため)
基本的な仕訳方法の例(お金が入ってくる取引の仕訳(売上))
- 7月20日 商品¥10,000を、¥15,000で販売し、
代金は現金で受け取った(借)現金 15,000 (貸)売上 15,000 - 収益は、この時点では記入しない。最後にまとめて、総売上額ー総仕入額で出すのが一般的。
- 7月20日 商品¥10,000を、¥15,000で販売し、
代金は翌月末日回収とした(代金は掛けとした)(借)売掛金 15,000 (貸)売上 15,000 - 8月30日 売掛金¥15,000が事業用普通預金口座に振り込まれた
(借)普通預金 15,000 (貸)売掛金 15,000
- 8月30日 売掛金¥15,000が事業用普通預金口座に振り込まれた
勘定科目の一覧と具体例
- 雑所得
- 公的年金等については、「雑所得」として課税の対象となる
- 「個人事業主の年金受給者は確定申告が必要?青色申告がおすすめのケースは?還付申告についても解説」
- シルバー人材センター関連
- 開業前のシルバー人材センターの「謝金」は、雑所得(源泉徴収票が発行される)
- 開業前のシルバー人材センターの「配分金」は、雑所得(源泉徴収されない)
- 参考)開業後のシルバー人材センターの「謝金」「配分金」は、事業所得なら売上になる
- 雑収入
- WEBサイトからのアフィリエイトの勘定科目は、「雑収入」
- 通信費
- 新聞代(地域のイベント情報) 1/2 (家事按分50%)
- CATV代(地域のイベント情報) 1/2
- インターネット通信費 1/2
- NETFLIX代金(投稿ネタに使用) 1/2
- スマホ通信費 1/2
- NHK受信料(地域のイベント情報) 1/2
- XServerのサーバー使用料金 2/2
- XServerのサーバーURL使用料金 2/2
- ATOKのサブスクリプション(毎月)
- 交通費
- 電車代、バス代 2/2
- 高速料金 2/2
- 燃料費(個人用車を10月まで家事按分50%で使用。10月購入の仕事用の車を10月に購入)
(本来は、「車両費」にすれば良い。個人用車で仕事に使った分を明確にするために設けた。来年からは「車両費}にまとめる)- 個人用車のガソリン代 1/2(8月~10月まで)
- 仕事用車のガソリン代 2/2(10月に購入、供用開始)
- 原付自転車のガソリン代・オイル代 2/2(原付は、仕事場に駐車場がない時に通勤用)
- 車両費
- 駐車場代
- 取材費
- 入場料(美術館や映画館)
- 図録代
- 水道光熱費
- 電気代 1/2(自宅を仕事場にする場合も可能。家事按分50%とした)
- (ガス代、水道代は、経費にできない場合が多い)
- 研修費
- UDEMYの受講代
- 本代(WEBへの投稿のネタ探しのために読む)
- 仕事用の車の車検代の勘定科目
- 法定費用(租税公課、保険料)と整備費用(車両費、修繕費、支払手数料)に分けて仕訳するのが一般的。
- 自動車重量税や印紙代は租税公課
- 自賠責保険料は保険料
- 車検基本料や部品代、整備費用は車両費または修繕費、
- 代行手数料は支払手数料
- 法定費用(租税公課、保険料)と整備費用(車両費、修繕費、支払手数料)に分けて仕訳するのが一般的。
その他資料
- 「YouTube 記帳・決算のしかた」 ← いまいち、分かりにくい
事業主貸・事業主借
- 事業用と個人用の、各普通預金と各クレジットカードがある場合の使い分けと仕訳、勘定科目
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- 事業用普通預金、そこから引き落とす事業用クリジットカード
- 個人用(生活用)普通預金、そこから引き落とす個人用クリジットカード
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- 経費(備品)を個人用クレジットカードから使った場合、事業主が立て替えた、と考えるので「事業主借」とする
- 【疑問】その場合の、勘定科目や帳簿への記入の仕方はどうするのか?
→ 【結論】 以下の案1)で良い。- 案1)個人用クレジットカードを使った日7/20だけを記入する。引き落としは気にしない。
- 7/20 (借)備品費 ¥3,000 (貸)事業主借 ¥3,000
- 案2)個人用クレジットカードと紐付いた個人普通預金から引き落とされた日8/25だけを記入する
- 8/25 (借)備品費 ¥3,000 (貸)事業主借 ¥3,000
- 案3)個人用クレジットカードを使用した日7/20に記入し、かつ個人普通預金から引き落とされた日8/25も記入する
- 7/20 (借)備品費 ¥3,000 (貸)未払金 ¥3,000
- 8/25 (借)未払金 ¥3,000 (貸)事業主借 ¥3,000
- 案1)個人用クレジットカードを使った日7/20だけを記入する。引き落としは気にしない。
- 参考)事業用クレジットカードを使い事業用普通預金から引き落としされる場合(「事業主借」ではない)
- 7/20 (借)備品費 ¥3,000 (貸)未払金 ¥3,000
- 8/25 (借)未払金 ¥3,000 (貸)普通預金 ¥3,000
- 【疑問】その場合の、勘定科目や帳簿への記入の仕方はどうするのか?
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- 事業主貸と事業主借
- 「事業主貸と事業主借を正しく使い分けるには?仕訳例でわかりやすく解説!」
- 事業主貸
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意味: 事業用のお金を、個人の生活費や個人的な支出(例:所得税、住民税、国民健康保険料など)に充てた場合に使う勘定科目
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考え方: 個人事業主が「事業用のお金をプライベートに貸した」と考える
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例: 事業用口座から生活費として現金を引出した場合。 事業に関係ない所得税や住民税を納税した場合。
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- 事業主借
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意味: 個人の資金を、事業の資金が不足している場合に投入したり、事業で使う物品などを個人的なクレジットカードで支払ったりした場合に使う勘定科目
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考え方: 事業主が「事業からお金を借りた」と考える
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例: 不足した事業資金を個人の貯金から事業用口座に入金した場合。
個人の現金や個人用クレジットカードで事業用の備品を購入した場合
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固定資産と減価償却の会計処理
会計アプリ「aoiroアオイロ 」の使い方
- 「aoiroアオイロ 」とは、青色申告に必要な 最小限の帳簿 と 決算書 を簡単に作成できる無料の会計ソフト
- 64ビット版Windows10/11、macOS Sierra 10.12 以降 に対応
- 余計な機能はなくて、シンプル
- 電子帳簿保存法に対応
- 仕訳を入力するだけで良い(簿記が分からなくても良い)
青色申告のやり方
個人所有の株式の譲渡損益、雑所得、医療費控除、寄付金控除などの場合
- 仕事や事業とは関係ないので、所得税の確定申告時に行う
- (事業の青色申告をしてから、それとは別に行う。e-Taxでも、入口が別になっている)
e-Tax(電子申告)で青色申告する具体的な手順・方法(個人事業主・フリーランス)
- 「YouTube【初心者必見】青色申告をe-taxで!実際の画面で入力手順を解説します」 (前半)←分かりやすいです。
- 「YouTube【初心者必見】e-Taxで確定申告4枚目「賃借対照表」を入力する手順」(後半)←分かりやすいです。





