NEC Aterm 無線ルーターが不安定、速度が遅い場合の対策方法
NEC Aterm 無線ルーターが不安定、速度が遅い場合の対策方法を説明。WiFi(無線)はつながっているが不安定・遅い場合の対策としては、電波干渉を避けるための無線チャンネルの変更、ダブルルーターの場合のAPモード(アクセスポイントモード、ブリッジモード)への変更などがある。
NEC Aterm 無線ルーターが不安定、速度が遅い対策
アンテナの方向によって電波が届かないのが原因の対策
- 無線ルーターのアンテナの位置や方向を変えてみる
- 無線ルーターが内蔵アンテナの場合には、本体自体の向きを変えてみる
- 無線ルーターを置く位置は、電波が障害物にさえぎられない位置が良い(できるだけ高い位置で見通しがきく位置がよい)
電源が原因の場合の対策
- 無線ルーターの電源がタコ足配線になっている場合には、別のコンセントから電源を取る
- 理由)タコ足配線により、電圧が低くなっている場合には、動作が不安定になる。
PC端末に問題がある場合の対策
- WindowsPCなら、完全シャットダウンすること(シフトキーをずっと押し続けながらシャットダウン)
- 方法)「パソコンの調子が悪い時は「完全シャットダウン」か再起動!」
- 理由)Windows では、高速な起動を実現するため、前回起動したデバイスの情報などを保存し、起動時にその情報を利用する「高速スタートアップ」が有効になっている。デバイスとの不整合が起こる場合がある。
- ノートPCの場合には、充電すること。
- 理由)バッテリーが少ないと省電力モードに切り替わり、つながらない場合がある。
- WiFiアダプター(無線LAN子機)使用時には、 USBポートの電源が切れる設定があるので、無効にしてみる
LANケーブルが原因の場合の対策
- モデム・ONUと無線ルーターとを、接続しているLANケーブルが切れかかっている場合には、LANケーブルを新しいものに変更する
- 不適切なカテゴリのLANケーブルを使用している場合がある
- 古いLANケーブルの使用をやめて、カテゴリ5eかカテゴリ6かカテゴリ6AのLANケーブルに変更する
- カテゴリ6AのLANケーブルを推奨
- 「LANケーブルのカテゴリとは何か。どのカテゴリのLANケーブルを使用するか。STPケーブルとUTPケーブル」
- 注意)カテゴリ7、カテゴリ8のLANケーブルは使用しない(カテゴリ7、カテゴリ8は、STP対応のケーブル)
- 理由)STPケーブルは、接地(アース)しないとノイズを拾って、かえって不安定になる場合があるから
- 古いLANケーブルの使用をやめて、カテゴリ5eかカテゴリ6かカテゴリ6AのLANケーブルに変更する
ダブルルーターになっているのが原因の場合の対策
- ダブルルーターとは、上位のモデムやONUがルーター機能を持っていて、ルータ―が2つ存在する状態をいう
- ダブルルーターの場合には、無線ルーターをAPモード(アクセスポイントモード、ブリッジモード)にする
- SWを「BR」にする : 「RT/BR/CNV」の場合 (例:WG2600HP4)
- SWを「BR」にする : 「RT/BR」の場合 (例:WX-6000HP)
- SWを「AP」にする : 「RT/AP/CNV」の場合 (例:WR9500N)
- 理由)上位にルーターがあり、さらに無線ルーターもルーターモードで動いている(ダブルルーター)と無駄なNATが入るため遅くなる
Q&A「ルータ機能を停止したい(ブリッジモードで使用したい)」
- 参考)上位のモデムやONUがルーター機能を持っているかいないか、を知るには、2つの方法がある
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
- 1段目だけでなく、2段目も192.168.xx.xx になっていたら、ダブルルーター状態です
- 方法2)型番やランプ状態で判断できる。以下のリンクを参照。
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
無線チャンネルの電波干渉やノイズが原因の場合の対策
まず、無線ルーターの設定画面(クイック設定Web)を表示して、以下の設定を変更します。
- 電波干渉を回避するため無線チャンネルを、変更する(無線チャンネルを固定する。2.4GHzなら、5以上離す)
- 例)2.4GHzで、3 チャンネルなら、8 チャンネルに変更。 5GHzなら、別のチャンネルに変更する。
- 電波干渉しない無線チャンネルを見つける方法
- 「無線が不安定なので、無線チャネルの変更を行いたい」
- 無線チャネル変更手順(WX6000HP)
- 無線チャネル変更手順(WX5400HP)
- 無線チャネル変更手順(WX3600HP)
- 無線チャネル変更手順(WX3000HP、WX3000HP2)
- 無線チャネルを変更する(WX1800HP)
- 無線チャネルを変更する(WX1500HP)
- 無線チャネル変更手順(WG2600HP4、WG2600HP3、WG2600HS2、WG2600HS)
- 無線チャネル変更手順(WG1800HP4、WG1200HS4、WG1200HS3)
- 無線チャネル変更手順(WG1900HP2、WG1200HP4、WG1200HP3)
- 無線チャネル変更手順(WG1200CR、WF1200CR)
- 「デュアルチャネル機能」「クワッドチャネル機能」「オクタチャネル機能」を変更する(使用する周波数帯域の幅を変更する)
- ノイズが少なく電波環境が良い場合には、使用する周波数帯域を広く(速く)すると、スピードが速くなる
- ノイズが多くて電波環境が悪い場合には、使用する周波数帯域を狭く(遅く)すると、ノイズの影響が減るためにスピードが速くなる場合がある
- (参考: バッファローだと、「倍速モード」と呼ばれる機能に相当)
- Wi-Fiの通信速度を向上させるための設定変更
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX6000HP)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX5400HP)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX3600HP)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX3000HP) Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX3000HP2)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX1800HP)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WX1500HP)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WG2600HP4、WG2600HP3、WG2600HS2、WG2600HS)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WG1800HP4、WG1200HS4、WG1200HS3)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WG1900HP2、WG1200HP4、WG1200HP3)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WG1200CR、WF1200CR)
- Wi-Fiの通信速度を向上させたい(WG1200HP)
各種機能の設定が原因の場合の対策(ゲーム中に途切れる、2.4GHzでつながらない)
- バンドステアリング機能を変更する(2.4GHzと5GHzの切り替わりが、不安定の原因かもしれない)
不意な帯域切り替えによって、オンラインゲームのプレイ中などに接続が切れてしまう場合がある。- ON(初期値は「OFF」)なら、OFFにしてみる。
- 「バンドステアリング(Lite)とは何か、その効果と設定方法(バッファロー、TP-Link、エレコム、NEC、IODATA、ASUSの無線ルーター)」
- 「メッシュWi-Fi機能」を「OFF」にしてから、バンドステアリング機能をOFFにする
- 参考)NEC Atermのバンドステアリング機能は、「メッシュWi-Fi機能」が「ON」の場合に有効となる。その場合、バンドステアリング機能を無効にできない。
- 「メッシュWi-Fi機能」を「OFF」にしてから、バンドステアリング機能をOFFにする
- 「バンドステアリング(Lite)とは何か、その効果と設定方法(バッファロー、TP-Link、エレコム、NEC、IODATA、ASUSの無線ルーター)」
- ON(初期値は「OFF」)なら、OFFにしてみる。
- 「A-MSDU」「U-APSD」設定を変更する(「拡張設定」の項目)
- TWT(Target Wake Time)機能をOFFにする
- Wi-Fi6(IEEE802.11ax)対応のWiFiルーターの場合には、Wi-Fi6の機能である TWT(Target Wake Time)機能をOFFにすると端末とつながる場合がある。
- 理由)WiFiルーターの不具合や、スマホ側の不具合などの可能性がある。スマートフォン/タブレット端末によっては、「TWT」を「ON」に設定しているとWi-Fi接続ができない場合があります。そのようなときは、「TWT」を「OFF」に設定するとWi-Fi接続できることがあります。
- 参考)Aterm WX3600HP と Xperia1ⅲ との間での改善報告がある(AQUOS R6でも)
たまにパケットが詰まった感じになる場合(スピード自体は問題ない)の対策
- 原因)DNSサーバーの応答が遅いのが原因の可能性が高い
- 対策)
- 無線ルーターの設定画面(クイック設定Web)を表示して、
- ルーターのDNSサーバーのIPアドレスを「GoogleのDNSサーバーアドレス」に変更してみる
- プライマリーDNS: 8.8.8.8
- セカンダリーDNS: 8.8.4.4
- 例)「ネームサーバーを設定する」
余計な動作/アクセスに時間がかかっている場合の対策(「回線速度が遅い」などと表示される場合)
- DELLのパソコンだけが、スピードが遅い の場合
- アプリ「SmartByte」を削除、または実行を停止する。
- 「SmartByte」とは?―Dell製のPCに潜むプログラムに注意
端末のIPアドレス自動取得(DHCP)に問題がある場合の対策
- 端末(PC、スマホ)のIPアドレス、DNSサーバーアドレス を固定する
メッシュ中継で、親機の固定IPアドレス設定に問題がある場合の対策
- メッシュ中継では、Aterm(親機および中継機)に対して固定IPアドレスを設定しない事。DHCP(IPアドレス自動取得)にする。
- 価格com「『メッシュwifiで子機につながらない?』のクチコミ掲示板」
- 今後のファームウェア更新で、改修される可能性あり。
ファームウェアを最新にする
- 無線ルーターのファームウェアを更新(ファームウェアが古いための現象かもしれない)
- 「このページに到達できません」といった エラーが表示され、インターネットにアクセスできなくなる現象の対策は、ファームウェア更新。対象機種は以下。(WG1200HS,WG1200HS2,WG1200HP,WG1200HP2,WG1900HP,WG1800HP3,W500P,W300P,WF300HP2,WF800HP,WR8165N)
回線自体が遅い場合の対策
- プロバイダや回線の会社(NTT、CATV、電力会社系)に連絡を取り、相談する
- モデムに直接、PCを有線接続(広帯域接続)して、スピードを確認してから相談する方が良いでしょう
「Aterm病」(NAT溢れ)の対策
- Aterm病とは、
- グローバルIPとローカルIPを変換するNATテーブルというものが存在する。そのNATテーブルの上限数よりも多くの端末がアクセスした場合、
- 通常のルーターは、古いアクセス履歴から順に上書き保存されるため、NATテーブルに書き込みできる
- NECのAtermは、その上書き保存ができない仕様であったため、上限数を超えると接続できなくなる場合があっ た
- グローバルIPとローカルIPを変換するNATテーブルというものが存在する。そのNATテーブルの上限数よりも多くの端末がアクセスした場合、
- 現象は
- 毎日ほぼ同じ時間に勝手に再起動する などがある
- 対策は
- NATテーブル情報を保持する時間を短くして、NATテーブルに空きができるようにする
- 設定は「クイックWEB設定」>「その他の設定」>「NAPT設定」(設定項目のない機種もある)
- 「TCPタイマ」を初期値「3600」から「900」に変更
- 「UDPタイマ 」を初期値の「300」から「75」に変更 することで解消できる場合がある
参考)Aterm での設定
バンドステアリング、スマートコネクトとは何か、その効果と設定方法(TP-Link、エレコム、NEC、IODATA、ASUSの無線ルーター)
参考)
パソコン、iPhone、iPad、Android、PS5、PS4、SwitchのIPアドレス、DNSサーバーのIPアドレスを手動で設定(固定)する方法