法人向け無線LANアクセスポイント(WAPM、WAPS)のVLAN設定方法(バッファロー)
バッファローの法人向け無線LANアクセスポイント(WAPM、WAPS)のVLAN設定の方法を説明。機種ごとに2つのグループに分けて設定手順を説明。VLANモードには、4種類ある(Untagged Port/Tagged Port/Multiple/Hybrid)
アクセスポイントのVLAN設定
まず、設定画面を開いて、ファームウェアを最新に
- エアステーション設定画面の「詳細設定」から設定します。
- ファームウェアは最新にする
- 機種によって、大きく2種類の設定手順があります。以下に、2つのグループに分けて更新手順を記述します。
WAPM-1166Dなど(法人向けアクセスポイント)のVLAN設定手順
WAPM-1166D、WAPM-APG600H、WAPS-300WDP、WAPS-APG600H、WAPS-AG300H など、ほぼ同じ設定手順です。
基本的に、以下の1)のみでVLAN設定可能。WDSのVLAN設定が必要なら3)で設定。
1)AP全体(有線2つと無線)のVLAN設定可能、設定状況の確認可能
- [LAN設定][VLAN設定](ページ40/94)
- 有線LAN端子(#1、#2)のVLAN設定を行う
- 無線LANのVLAN設定を行う
- インターフェースVLAN
- 有線ポート(#1、#2)と各SSIDのVLANモード、VLAN ID(追加VLAN ID)を設定する
- VLANモード(Untagged Port/Tagged Port/Multiple)
- Untagged Port (VLAN IDを設定)
- タグなしフレームのみ受信。受信したフレームは指定したVLAN IDを付加してほかのLAN端子へ転送。
送信時には指定したVLAN IDを持つフレームのみを転送する(このとき、タグは付加されない)
- タグなしフレームのみ受信。受信したフレームは指定したVLAN IDを付加してほかのLAN端子へ転送。
- Tagged Port(VLAN IDは設定しない)
- タグ付きのフレーム(IEEE802.1Q準拠)を送受信できる。
Tag VLAN対応のスイッチなどと組み合わせることで、異なるIDが混在したVLANネットワークの中継を行うことができる
- タグ付きのフレーム(IEEE802.1Q準拠)を送受信できる。
- Multiple(VLAN IDを設定)(Multipleの時のみ、追加VLAN IDも設定可能)
- Untaggedの動作に加え、追加VLAN IDに指定したIDを持つフレームも転送する(このとき、タグは付加されない)
- Untagged Port (VLAN IDを設定)
- 管理VLAN
- 管理VLANのVLAN ID(1~4094)を設定する。
- 参考)管理VLANに有線LANからアクセスできるように、管理VLAN IDに設定できる値の条件は以下。
- 有線ポートのいずれかが「Tagged Port」であること。 又は
- 有線ポートがいずれも「Untagged Port」の場合 → いずれかのポートの「VLAN ID」が管理VLAN IDと同じであること。
- 参考)管理VLANに有線LANからアクセスできるように、管理VLAN IDに設定できる値の条件は以下。
- 管理VLANのVLAN ID(1~4094)を設定する。
2)無線(SSIDごと)のVLAN設定・確認だけなら、ここでも可能
- [無線設定][無線基本](ページ46/94)
- 11a、11gのSSIDごとに設定
- VLANモード(Untagged Port/Tagged Port/Multiple)、VLAN ID、追加VLAN ID(Multipleの時にのみ)を設定する
- [無線設定][無線セキュリティ](ページ50/94)
- 11a、11gのSSIDごとに設定
- VLANモード(Untagged Port/Tagged Port/Multiple)、VLAN ID、追加VLAN ID(Multipleの時にのみ)を設定する
3)WDSのVLAN設定・確認は、ここで設定
- [無線設定][WDS](ページ56/94)
- WDS接続に関連づけるVLANのネットワークIDを設定する
- VLANモード(Untagged/Tagged)
- Tagged : タグ付きLAN端子として定義する
- Untagged : タグを付けないLAN端子として定義する
- VLAN ID(Untaggedの場合のみ設定必要)
- VLANモード(Untagged/Tagged)
- WDS接続に関連づけるVLANのネットワークIDを設定する
参考)AP全体のVLAN設定状況は、ここでも見える
- [機器診断][システム情報](ページ75/94)
- VLAN設定の状態を確認する(有線ポートやSSIDやWDSのVLANモード、VLAN ID)
- 有線LANポート(#1,#2)のVLAN設定の状態
- 11a、11gの各SSIDのVLAN設定の状態
- WDSのVLAN設定の状態
- VLAN設定の状態を確認する(有線ポートやSSIDやWDSのVLANモード、VLAN ID)
WAPM-AXETR、WAPM-AX4R、WAPM-AX8R、WAPM-1266WDPRなど(法人向けアクセスポイント)のVLAN設定手順
WAPM-AXETR、WAPM-AX4R、WAPM-AX8R、WAPM-1266WDPR、WAPM-1266WDPRA、WAPM-1266R、WAPS-1266、WAPM-1750D、WAPM-2133R、WAPM-2133TR、WAPS-AX4 など、ほぼ同じ設定手順です。
基本的に、以下の1)のみでVLAN設定可能。リピーター機能(WDS)のVLAN設定が必要なら3)で設定。
1)AP全体(有線と無線)のVLAN設定可能、設定状況の確認可能
- [LAN設定][VLAN設定](ページ27/82)
- 有線LAN端子(#1)のVLAN設定を行う
- (有線LAN端子(#2)のVLAN設定はできない。だから、VLANモードにHybridを追加したのかも。)
- 無線LAN(SSIDごと)のVLAN設定を行う
- インターフェースVLAN
- 有線LAN端子(#1)と各SSID(無線機能有効時)のVLANモード、VLAN IDを設定する
- 有線LAN端子(#1)のデフォルトは、Hybrid(VLAN ID=1)
- 各SSIDのVLANモードのデフォルトは、Untagged Port(VLAN ID=1)
- VLANモード(Untagged Port/Tagged Port/Multiple/Hybrid)
- Untagged Port (VLAN IDを設定)
- タグなしフレームのみ受信。受信したフレームは指定したVLAN IDを付加してほかのLAN端子へ転送。
送信時には指定したVLAN IDを持つフレームのみを転送する(このとき、タグは付加されない)
- タグなしフレームのみ受信。受信したフレームは指定したVLAN IDを付加してほかのLAN端子へ転送。
- Tagged Port (VLAN IDは設定しない)
- タグ付きのフレーム(IEEE802.1Q準拠)を送受信できる。
Tag VLAN対応のスイッチなどと組み合わせることで、異なるIDが混在したVLANネットワークの中継を行うことができる
- タグ付きのフレーム(IEEE802.1Q準拠)を送受信できる。
- Multiple (VLAN IDを設定)(Multipleの時のみ、追加VLAN IDも設定可能)
- Untaggedの動作に加え、追加VLAN IDに指定したIDを持つフレームも転送する(このとき、タグは付加されない)
- Hybrid (VLAN IDを設定)
- TaggedとUntaggedの両方のフレームを受信できる。
本製品の管理VLANへUntaggedでアクセスできるように、スイッチと本製品間のVLAN IDを設定しておくと、本製品の設定を初期化しても設定画面を表示できる。
- TaggedとUntaggedの両方のフレームを受信できる。
- Untagged Port (VLAN IDを設定)
- 有線LAN端子(#1)と各SSID(無線機能有効時)のVLANモード、VLAN IDを設定する
- 管理VLAN
- 管理VLANのVLAN ID(1~4094)を設定する。
- 参考)管理VLANに有線LANからアクセスできるように、管理VLAN IDに設定できる値の条件は以下。
- 有線ポートが「Tagged Port」であること。 又は
- 有線ポートが「Tagged Port」以外の場合 → 「VLAN ID」が管理VLAN IDと同じであること。
- 参考)管理VLANに有線LANからアクセスできるように、管理VLAN IDに設定できる値の条件は以下。
- 管理VLANのVLAN ID(1~4094)を設定する。
- 有線LAN端子(#1)のVLAN設定を行う
2)無線(SSIDごと)のVLAN設定・確認だけなら、ここでも可能
- [無線設定][SSID設定](ページ42/82)> 「編集」
- 2.4GHz、5GHzの各SSIDごとに設定
- VLANモード(Untagged Port/Tagged Port/Multiple/Hybrid)、VLAN ID(追加VLAN ID)を設定する
3)リピーター機能(WDS)のVLAN設定・確認は、ここで設定
- [無線設定][リピーター機能](ページ40/82) > 「通信可能なアクセスポイントの編集」
- リピーター機能での接続に関連づけるVLANのネットワークIDを、設定する
- VLANモード(Untagged/Tagged)
- Tagged : タグ付きLANポートとして定義する
- VLAN ID(通信可能なアクセスポイントのVLAN ID)
- VLANモード(Untagged/Tagged)
- リピーター機能での接続に関連づけるVLANのネットワークIDを、設定する
参考)AP全体のVLAN設定状況は、ここでも見える
- [機器診断][システム情報](ページ65/82)
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- VLAN設定の状態を確認する(有線ポートやSSIDやリピーター機能のVLANモード・VLAN ID)
- 有線LANポートのVLAN設定の状態
- 2.4GHz、5GHzの各SSIDのVLAN設定の状態
- リピーター機能(WDS)のVLAN設定の状態
- VLAN設定の状態を確認する(有線ポートやSSIDやリピーター機能のVLANモード・VLAN ID)
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参考)