バッファローの無線ルーターが不安定、速度が遅い場合の対策方法
バッファローの無線ルーターが不安定、速度が遅い場合の対策方法を説明。対策としては、電波干渉を避けるための無線チャンネルの変更、ダブルルーターの場合のAPモードへの変更などがある。エプソン(EPSON)製プリンター/複合機(無線接続)で、印刷やスキャナーでの取り込みが遅い件の対策も説明。
無線ルーターが不安定、速度が遅い場合の対策方法
ルーターの位置、アンテナの方向によって電波が届かないのが原因の対策
- 無線ルーターを置く位置は、電波が障害物にさえぎられない位置が良い
- できるだけ高い位置で見通しがきく位置がよい(人間やモノに邪魔されないから)
- アンテナの位置・方向を変えてみる
- 無線ルーターが内蔵アンテナの場合には、本体自体の向きを変えてみる
- 無線ルーターのアンテナが外付けの場合には「アンテナ設定ガイド(例:WXR-5950AX12)」を参照
- どうしても、電波が届かないのであれば、中継機の設置を検討します
電源が原因の場合の対策
- 無線ルーターの電源がタコ足配線になっている場合には、別のコンセントから単独の電源を取る
- 理由)タコ足配線により、電圧が低くなっている場合には、動作が不安定になる。
PC端末に問題がある場合の対策
- WindowsPCなら、完全シャットダウンすること(シフトキーをずっと押し続けながらシャットダウン)
- 方法)「パソコンの調子が悪い時は「完全シャットダウン」か再起動!」
- 理由)Windows では、高速な起動を実現するため、前回起動したデバイスの情報などを保存し、起動時にその情報を利用する「高速スタートアップ」が有効になっている。デバイスとの不整合が起こる場合がある。
- ノートPCの場合には、充電すること。
- 理由)バッテリーが少ないと省電力モードに切り替わり、つながらない場合がある。
- WiFiアダプター(無線LAN子機)使用時には、 USBポートの電源が切れる設定があるので、無効にしてみる
LANケーブルが原因の場合の対策
- モデム・ONUと、バッファローの無線ルーター(AirStation)とを接続しているLANケーブルが切れかかっている場合には、LANケーブルを新しいものに変更する
- 不適切なカテゴリのLANケーブルを使用している場合がある
- 古いLANケーブルの使用をやめて、カテゴリ5eかカテゴリ6かカテゴリ6AのLANケーブルに変更する
- 注意)カテゴリ7、カテゴリ8のLANケーブルは使用しない(カテゴリ7、カテゴリ8は、STP対応のケーブル)
- 理由)STPケーブルは、接地(アース)しないとノイズを拾って、かえって不安定になる場合があるから
- LANケーブルの詳細は、「LANケーブルのカテゴリとは何か。どのカテゴリのLANケーブルを使用するか」
ダブルルーターになっているのが原因の場合の対策
- ダブルルーターとは、上位のモデムやONUがルーター機能を持っていて、ルータ―が2つ存在する状態をいう
- ダブルルーターの場合には、無線ルーター(AirStation)をAPモード(アクセスポイントモード、ブリッジモード)にする
- SWを「MANUAL」「AP」にする : 「MANUAL/AUTO」「ROUTER/AP/WB」の場合
- SWを「BRIDGE」にする : 「AUTO/ROUTER/BRIDGE」の場合
- SWを「AP」にする : 「ROUTER/AP/WB」や「ROUTER/AP」の場合 (例:WSR-1166DHPL2)
- SWを「OFF」にする : 「ON/OFF/AUTO」の場合
- 理由)上位にルーターがあり、さらに無線ルーターもルーターモードで動いている(ダブルルーター)と無駄なNATが入るため通信スピードが遅くなるし、通信が不安定になる確率が高い
- 参考)上位のモデムやONUがルーター機能を持っているかいないか、を知るには、2つの方法がある
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
- 1段目だけでなく、2段目も192.168.xx.xx になっていたら、ダブルルーター状態です
- 方法2)型番やランプ状態で判断できる。以下のリンクを参照。
- 方法1)スマホやPCのコマンドプロンプトで、tracert 8.8.8.8 してみる
たまにパケットが詰まった感じになる場合(スピード自体は問題ない)の対策
- 原因)DNSサーバーの応答が遅いのが原因の可能性が高い
- 対策)ルーターのDNSサーバーのIPアドレスを「GoogleのDNSサーバーアドレス」に変更してみる
- まず、設定画面を表示して、以下の設定をします。
- [Internet]-[Internet]の「拡張設定」「DNS(名前)サーバーアドレス」(ページ76/227)を変更
- プライマリー: 8.8.8.8
- セカンダリー: 8.8.4.4 に変更
余計な動作/アクセスに時間がかかっている場合の対策(「回線速度が遅い」などと表示される場合)
- DELLのパソコンだけが、スピードが遅い の場合
- アプリ「SmartByte」を削除、または実行を停止する。
- 「SmartByte」とは?―Dell製のPCに潜むプログラムに注意
- 「 i-フィルター」を使用している場合には、「使用しない」設定にする。
- (YouTubeのサムネイル画像が表示されない等の現象が起こる場合があります)
- 理由)フィルタリングするWEBサイトをチェックするために、i-フィルターのサーバーにアクセスするのでそのぶんだけ通信速度が遅くなる。そのため、画像ダウンロードに時間がかかり、画像表示されなくなる。
- 「ネット脅威ブロッカー」を使用している場合には、無効にしてみる。
- 設定画面を表示して、[ネット脅威ブロッカー]-[セキュリティー基本設定]で、
- 「悪質サイトブロック・情報漏洩ブロック」を「使用する」OFFに
- 解決される現象は「一部のサイトで通信が遅くなる」「特定のサイトにアクセスすると、本体が再起動する」
「インターネットに一時的にアクセスできなくなる」「特定のアプリで通信がブロックされる」
- 解決される現象は「一部のサイトで通信が遅くなる」「特定のサイトにアクセスすると、本体が再起動する」
- 「悪質サイトブロック・情報漏洩ブロック」を「使用する」OFFに
- 有害サイトを閲覧できないように制限する「コンテンツフィルターPlus」を「使用する」OFFに
- 設定画面を表示して、[ネット脅威ブロッカー]-[セキュリティー基本設定]で、
無線チャンネルの電波干渉やノイズが原因の場合の対策
まず、設定画面を表示して、以下の設定をします。
- 電波干渉を回避するため無線チャンネルを、変更する(無線チャンネルを固定する。2.4GHzなら、5以上離す)
- 電波干渉しない無線チャンネルを見つける方法
- 例)2.4GHzで、3 チャンネルなら、8 チャンネルに変更。 5GHzなら、別のチャンネルに変更する。
- 例)無線チャンネルが対応していないのが原因の場合の対策例
- 周辺の電波環境によって、「倍速モード」を変更する(使用する周波数帯域の幅を変更する)
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- ノイズが少なく電波環境が良い場合には、使用する周波数帯域を広く(速く)すると、スピードが速くなる
- ノイズが多くて電波環境が悪い場合には、使用する周波数帯域を狭く(遅く)すると、ノイズの影響が減るためにスピードが速くなる場合がある
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「倍速モード」(ページ88/227)
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各種機能の設定が原因の場合の対策
- バンドステアリング機能を変更する(2.4GHzと5GHzの切り替わりが、不安定の原因かもしれない)
不意な帯域切り替えによって、オンラインゲームのプレイ中などに接続が切れてしまう場合がある。- 有効なら、無効にしてみる。
- SSID1とSSID2の両方のSSIDを「使用する」ONにする
- 例)2.4GHzのSSID1「使用する」ON、SSID2を「使用する」OFFの場合に、SSID2も「使用する」ONにする
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「無線チャンネル」(ページ88/227)
- 「干渉波自動回避」の設定を、現状と変えてみる(初期値は「強い干渉を受けた時のみ回避する」)
- 無線チャンネルが「自動」に設定されている場合にのみ、設定可能
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「無線チャンネル」(ページ88/227)
- 「強い干渉を受けた時のみ回避する」または「常に回避する」の場合に、「無効」にする
- 「LDPC(Low Density Parity Check)」の設定を、現状と変えてみる(初期値はON)
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- 通信が極端に遅い場合、OFFにすると改善することがある
- (機種、ファームウェアバージョンによっては、項目自体が存在しない場合ある)
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- 例)WSR-2533DHP、WSR-2533DHPL(-C)なら、Ver1.07以降
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- 例)「EPSON社製プリンター/複合機を無線接続していますが、印刷やスキャナーでの取り込みが遅くなります(WSR-2533DHP2、WSR-2533DHP3)」
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「拡張設定」の「LDPC」を「使用する」ON/OFF
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- 「802.11ax MU-MIMO」の設定を、現状と変えてみる(初期値は「使用する」OFF)
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「拡張設定」(ページ89/227)の「802.11ax MU-MIMO」を「使用する」ON/OFF
- 「802.11nプロテクション」の設定を、現状と変えてみる(初期値は「使用する」ON)
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「拡張設定」(ページ89/227)の「802.11nプロテクション」を「使用する」ON/OFF
- 「ビームフォーミングEX」の設定を、現状と変えてみる(初期値は「使用する」ON)
- [無線設定]-[2.4GHz][5GHz]の「拡張設定」(ページ89/227)の「ビームフォーミングEX」を「使用する」ON/OFF
無線ルーターの自動モード(AUTO)に問題がある場合の対策
- 無線ルーターの動作モードを固定して、「インターネット@スタート」を使用しない
- 「AUTO/MANUAL」「ROUTER/AP/WB」の場合には
- MANUALとROUTER(ルーターモード) または MANUALとAP(APモード)に物理スイッチを変更する
- 「MANUALとROUTER(ルーターモード)」でPPPoEの場合には、
- 設定画面のIPアドレス取得方法を「PPPoEクライアント機能を使用する」を選択する
- 「MANUALとROUTER(ルーターモード)」でPPPoEの場合には、
- MANUALとROUTER(ルーターモード) または MANUALとAP(APモード)に物理スイッチを変更する
- 「ON/OFF/AUTO」の場合には
- ON(ルーターモード) または OFF(APモード、ブリッジモード)に物理スイッチを変更する
- 「ON(ルーターモード)」でPPPoEの場合には、
- 設定画面のIPアドレス取得方法を「PPPoEクライアント機能を使用する」を選択する
- 「ON(ルーターモード)」でPPPoEの場合には、
- ON(ルーターモード) または OFF(APモード、ブリッジモード)に物理スイッチを変更する
- 「AUTO/MANUAL」「ROUTER/AP/WB」の場合には
プリンターとの通信に原因がある場合の対策
端末のIPアドレス自動取得(DHCP)に問題がある場合の対策
- 端末(PC、スマホ)のIPアドレスを固定する
Android端末(スマホ)との相性? の問題の対策(原因など不明)
- Android端末、特に、Pixel5a、Pixel6 との相性問題がありそう。
- WiFi自体はつながるが、すぐに切れるなどの現象
ファームウェアを最新にする
- 無線ルーターのファームウェアを更新(ファームウェアが古いための現象かもしれない)
- 注意)トラブル報告(2024年6月)
同じ時刻に、途切れたり、不安定になる場合の対策
- 電気やガスの検針装置、警報転送装置などが、その時刻に動作するように設定されていないか、確認してください。
ひかりTV(光TV)が途切れる場合の対策
回線自体が遅い場合の対策
- プロバイダや回線の会社(NTT、CATV、電力会社系)に連絡を取り、相談する
- モデムに直接、PCを有線接続(広帯域接続)して、スピードを確認してから相談する方が良いでしょう
通信が継続する機能(VPN、動画視聴、ビデオ会議など)が切断される
- 製品をエージェントとしてEasyMeshネットワークを構築しているときに、Wi-Fiが接続できていても、通信
が継続する機能(VPN、動画視聴、ビデオ会議など)が切断される場合の対策- [詳細設定]-[無線設定]-[EasyMesh/中継機能(WB)]をクリック
- [互換モード(3MAC受信)]の「使用する」チェックを外し、[設定]をクリック
EasyMesh対応の機種の場合の対策
- 以下のリンク先を参照してください。
- EasyMesh対応機種は、まだ最終的にトラブルが落ち着いていません。制限事項もあります(2023年12月)
参考)
Chromecast、Fire TV Stick、無線LAN子機が、無線11a(5GHz)のSSIDに接続できない対策(バッファロー)
バンドステアリング、スマートコネクトとは何か、その効果と設定方法(TP-Link、エレコム、NEC、IODATA、ASUSの無線ルーター)
パソコン、iPhone、iPad、Android、PS5、PS4、SwitchのIPアドレス、DNSサーバーのIPアドレスを手動で設定(固定)する方法
LANケーブルのカテゴリとは何か。どのカテゴリのLANケーブルを使用するか。STPケーブルとUTPケーブル。屋外用など。